ここ1週間で、車の運転中に不愉快な場面に何回も遭遇した。交差点信号そばに車を停め、後続車が立ち往生しているのに平然としている男、車線変更でウィンカーを出して合図しているのに、ガンとして入れてくれない人間、駐車している車が置かれた狭い道で、譲ってあげているのに何の会釈もなく当たり前のように行き過ぎる車……。
朝日新聞の人気コーナーの一つ「天野祐吉 CM天気図」5月18日付。天野氏は、捨てたバナナの皮にコバエがたかっているのを見つけ、「大問題だ」とバナナを売った店に抗議するというとんでもない主婦を描くキンチョールの広告を、「スルドイ消費者批評が含まれている」と評価し、何にでもクレームをつけたがる自己中心的な〝滑稽人間〟 を揶揄(やゆ)していた。
問題の本質がわかっていなかったり、他人の存在が目に入らない自己中心者は困りもの。今回の大震災で、他人を思いやる日本人の存在が我々を勇気付けているというのに、である。(編集長)

問題の本質がわかっていなかったり、他人の存在が目に入らない自己中心者は困りもの。今回の大震災で、他人を思いやる日本人の存在が我々を勇気付けているというのに、である。(編集長)