足立朝日

文化庁芸術祭W受賞 落語芸術協会が浅草で祝賀舞台

掲載:2011年7月5日号
 夫婦漫才で人気を博す東(あづま)京太・ゆめ子が、平成22年度文化庁芸術祭大衆芸能部門で「大賞」を受賞。漫才界初の快挙だ。ゆめ子が実生活で遭遇するリアリティーあるネタでテンポよく京太に攻め込むと、京太が必死で無駄な抵抗・反論を試みるが、結局は「そうなんですよ」と同調。最後は師匠の千代菊・千代若のセリフを継承し、「もう帰ろうよ」と爆笑を誘う。
 東京漫才の名家・東を名乗るに相応しい受賞に、ゆめ子は「夫婦漫才を始めてからは、まだ18年。京太はこの世界に入り、来年で50周年。まるでそれを祝福するかのように大賞をいただき、本当にうれしい」と京太を思いやる。京太は「誰かを目標にするのではなく、2人だけにしかできない漫才を、これからも創り上げていきたい」と抱負を語る。
 2人が所属する公益社団法人 落語芸術協会からは、桂小南治も同部門で「優秀賞」を受賞。W授賞を記念して、7月31日(日)正午より浅草演芸ホールで「真夏の賞・笑・SHOWタイム」を開催する。木戸銭3000円。同協会の桂歌丸会長も祝福に駆けつける。祝い事には欠かせない大神楽・曲芸のボンボンブラザーズ、ギネスに認定された奇術師の山上兄弟、大人気のナイツと足立の星・Wコロンなども出演。寄席ではめずらしい漫才がトリを取り、東夫妻が登場する。
 歌丸会長は、「初のW受賞は落語芸術協会として大変喜ばしいこと。浅草は、北千住からつくばエクスプレスで2駅と聞いています。ご近所のよしみで暑気払いにご来場の上、大爆笑の高座をお楽しみください」と足立区民にメッセージ。問合せ・浅草演芸ホールTEL3841・6545。落語芸術協会TEL5909・3080。

写真/大賞受賞の東 京太・ゆめ子