足立朝日

小高さんと秋山さん 2年間の青年海外協力隊

掲載:2011年7月5日号
 今年も区内から、新たに2人の青年海外協力隊員が誕生した。中川在住の小高(こたか)ゆき奈さんと保塚町在住の秋山孝枝(のりえ)さんだ。
 小高さんの派遣先は、中央アメリカのホンジュラス共和国。勤務先に籍を置いたまま、2年間現地で活動する。
 挑戦したいと思ったのは学生時代からだが、「小さい頃、海外のニュースを見て不公平なのがイヤだな、と思っていたからかもしれない」という。現地ではシステムエンジニア(SE)の経験を活かしたデータ管理で、寄生虫を媒介とするシャーガス病など、感染症対策の調査や啓発活動を行う。「実際に現地の人の話を聞いて、何ができるか知りたい」
 秋山さんは日本語教師を3月で退職し、ベトナムの外国語大学で学生の日本語教育や現地教員の指導を行う。
 30代前半に中国奥地の砂漠を旅行。テントを張りラクダで移動する1カ月の生活で、現地の人のあたたかいもてなしに感動し、恩返しを考えるように。「ベトナムは若い国。発展するエネルギーを頂戴して、若い人たちに伝えられたら」と話す。
 2人は6月15日(水)に区長を訪問して激励を受けた後、秋山さんは同20日、小高さんは同27日に、それぞれ出発した。

写真/区長を挟んで、向って右が小高さん、左が秋山さん