足立朝日

被災地農家を応援したい こだわり野菜の直売所

掲載:2011年8月5日号
 被災地の農家を応援しようと、野菜の直売会「My Farmers」(足立1‐8‐3)が開かれている。
運営は㈱ファーマーズネットワーク(前田弘明代表取締役)。農家3万5000件のネットワークを持ち、青果物や米穀類などの卸売・販売、産直イベントの企画運営などを手がける。本社は築地だが、前田社長は足立区民。
 東京ではなかなか食べられない『農家自慢の品』『農家が自分の家で食べる品』をコンセプトに、今年1月から月1回、同直売所をオープン。震災後は原発事故の影響で苦しむ農家を目の当たりにして、「被災地農家さん応援直売会 風評被害を吹っ飛ばせ」と銘打って、月2回に増やした。
 栃木、茨城を中心とした北関東の農産物だが、有機肥料を使い、こだわって作っている農家の作物のみ。現地の直売所で予約待ちの人気の農家もあるという。「旬のものをきちんと味わってもらいたい」と、旬がズレて味の落ちたものは置かないなど、徹底している。それだけに、値段も格安とはいかない。
 「北関東の味を知ってもらうのが、一番の支援と思っている。手間ひまかけて作った野菜のおいしさを知ってほしい」。生産者にも、お客さんの声を届けている。「農家の人は、自分の作ったものをおいしいと言ってもらえることが、一番の励み」。その場限りでなく、日本の食と農業を守ろうと、長い目での支援に取り組んでいる。
 販売される農産物は60~70種類。那須のリゾートホテルに卸しているジョセフィンファームのヨーグルトなど、人気の加工品も。8月は巨峰、アスパラ、桃、高原大根などを販売する予定。
【8月の販売日】
 8月26日(金)午後4時~8時、27日(土)午前10時~午後8時。問合せTEL3543・0188ファーマーズネットワーク

写真/手間ひまかけて作られた野菜は味が違う