東日本大震災の復興を応援したいと、花保商店会(鈴木義雄会長)が8月20日(土)・21日(日)の2日間、相馬市の親子15組44人をバスツアーに無料で招待した。
「花保納涼夏祭り大会見物と東京スカイツリー浅草・仲見世観光の旅」と銘打って商店会が企画、福島交通観光相馬営業所が実施した。
6月下旬に鈴木会長が被災地を訪れたのがきっかけ。「復興の遅れが気になって、自分の目で確かめてこようと思い立った」。車で1人、相馬港、気仙沼を走り、陸前高田では縁あって警視庁機動隊の捜索活動にも同行。被害の大きさと、多くの人たちの尽力を目の当たりにした。
宿泊した飯坂温泉の旅館で、別館に滞在している避難者を見かけた。仕事をしたくてもできず、所在無く階段で話している姿に胸が痛んだ。
商店会の定例会で写真を見せながら現地の悲惨さを伝えたところ、役員から「何とかしてあげられないか」と声が上がった。震災後、区内の商店も状況は厳しいが、「おれたちは、曲がりなりにも商売はできているから」。被災地の人たちへの思いは強く、「役員から後押しされた」と鈴木会長。
資金は商店会の費用や役員の出資、一般からの協力でまかなった。短時間での企画は困難を極め、会議に次ぐ会議、FAX用紙は1カ月で1000枚を消費した。紆余曲折の後、実現にこぎつけたのは、役員たちの熱意と花保町会(中山亥子男会長)の協力あってこそだ。
20日当日、福島交通の添乗員が付いたバスで訪れた一行は、商店会員の「割烹山海鳥」で心尽くしの夕食を味わった後、花保納涼夏祭り大会に参加。町会主催の盆踊りに加わり、全員がやぐらの上で「相馬盆踊り」を踊った。翌日はスカイツリー見学と浅草見物を楽しみ、笑顔を残して帰路に着いた。
色紙の寄せ書きには、「やぐらで踊れてよかった」という小学生の言葉や、「原発で転校以来、初めて孫の笑顔を見られた」という感謝の言葉がつづられている。
「これを見たら、疲れが吹っ飛ぶ。商店会の結束力も強まった。成功したのは、花保町会・花保商店会の合作と思っている。両輪揃って出来たこと。いい経験をさせてもらった」と鈴木会長。色紙は企画に関わった全ての人たちにとって、宝物となるに違いない。
写真/故郷の盆踊りを踊る相馬市の人たち=花保納涼夏祭り大会で
「花保納涼夏祭り大会見物と東京スカイツリー浅草・仲見世観光の旅」と銘打って商店会が企画、福島交通観光相馬営業所が実施した。
6月下旬に鈴木会長が被災地を訪れたのがきっかけ。「復興の遅れが気になって、自分の目で確かめてこようと思い立った」。車で1人、相馬港、気仙沼を走り、陸前高田では縁あって警視庁機動隊の捜索活動にも同行。被害の大きさと、多くの人たちの尽力を目の当たりにした。

商店会の定例会で写真を見せながら現地の悲惨さを伝えたところ、役員から「何とかしてあげられないか」と声が上がった。震災後、区内の商店も状況は厳しいが、「おれたちは、曲がりなりにも商売はできているから」。被災地の人たちへの思いは強く、「役員から後押しされた」と鈴木会長。
資金は商店会の費用や役員の出資、一般からの協力でまかなった。短時間での企画は困難を極め、会議に次ぐ会議、FAX用紙は1カ月で1000枚を消費した。紆余曲折の後、実現にこぎつけたのは、役員たちの熱意と花保町会(中山亥子男会長)の協力あってこそだ。
20日当日、福島交通の添乗員が付いたバスで訪れた一行は、商店会員の「割烹山海鳥」で心尽くしの夕食を味わった後、花保納涼夏祭り大会に参加。町会主催の盆踊りに加わり、全員がやぐらの上で「相馬盆踊り」を踊った。翌日はスカイツリー見学と浅草見物を楽しみ、笑顔を残して帰路に着いた。
色紙の寄せ書きには、「やぐらで踊れてよかった」という小学生の言葉や、「原発で転校以来、初めて孫の笑顔を見られた」という感謝の言葉がつづられている。
「これを見たら、疲れが吹っ飛ぶ。商店会の結束力も強まった。成功したのは、花保町会・花保商店会の合作と思っている。両輪揃って出来たこと。いい経験をさせてもらった」と鈴木会長。色紙は企画に関わった全ての人たちにとって、宝物となるに違いない。
写真/故郷の盆踊りを踊る相馬市の人たち=花保納涼夏祭り大会で