9月に入ると、「防災の日」があって、11日(日)は東日本大震災発生から、ちょうど6カ月目(半年)になる。
この夏は、誰もが「節電」「節電」と追い立てられるかのようにして過ごした。帰省先でも、レジャーの旅先でも、いや応無しに大震災のことを意識して動いていた。2011年、平成23年の夏は、暑い、熱い、忘れられない夏になった。
さて、半年。宮城、岩手、福島などを中心とする被害地の状況は、ほとんど変わらない。瓦礫(がれき)は、かなり片付けられたとはいえ、すべてを奪い去ったつめ跡はそのまま。被災者も大半が仮設住宅に入ったとはいっても、ただ押し込められただけ。仕事と生活を奪われたまま身動きもできない。街や都市の再生の青写真さえ描けていない。人々は、嗚咽(おえつ)し、呻吟(しんぎん)し、怒りに打ち震えている。
私たちは、この被災から半年という節目の時に、被災者にさらに寄り添い、ともに声を上げ、行動したいと思う。「起こったことを忘れてはいけない。忘れたふりはなおいけない」(井上ひさし)。(編集長)
この夏は、誰もが「節電」「節電」と追い立てられるかのようにして過ごした。帰省先でも、レジャーの旅先でも、いや応無しに大震災のことを意識して動いていた。2011年、平成23年の夏は、暑い、熱い、忘れられない夏になった。
さて、半年。宮城、岩手、福島などを中心とする被害地の状況は、ほとんど変わらない。瓦礫(がれき)は、かなり片付けられたとはいえ、すべてを奪い去ったつめ跡はそのまま。被災者も大半が仮設住宅に入ったとはいっても、ただ押し込められただけ。仕事と生活を奪われたまま身動きもできない。街や都市の再生の青写真さえ描けていない。人々は、嗚咽(おえつ)し、呻吟(しんぎん)し、怒りに打ち震えている。
私たちは、この被災から半年という節目の時に、被災者にさらに寄り添い、ともに声を上げ、行動したいと思う。「起こったことを忘れてはいけない。忘れたふりはなおいけない」(井上ひさし)。(編集長)