足立朝日

潤徳3年 加藤遥さん、学展で入賞 大好きな海への愛情描く

掲載:2011年10月5日号
 潤徳女子高等学校3年の加藤遥(はるか)さんが、8月の第61回学展(日本学生油絵会、毎日新聞社主催)高校生の部で入賞した。
 作品は、多彩な青色が織りなす画面に、ひしめくように無数の魚が泳ぐ「海中遊泳」(油彩・P40号)。美しい青と魚群の質量が印象的だ。
 加藤さんは「締切ギリギリまで描いていて、その努力が報われて良かった。うれしい」と受賞の喜びを語る。幼少時から海が大好きで、水族館に開館から閉館までいたこともあるほど。これまでの絵も全て海を題材にしてきたが、魚を描くのは初めて。お気に入りの写真集からアイデアを得て、ギンガメアジを選んだ。
 制作期間は2カ月。「遠近によって魚の色合いが変わってくるので、惑わされながらも自分で整理して描いた」。目玉に表情をつけ、1匹1匹に個性を出す工夫もしたという。
描いた魚の数は自分でもわからない。
 「集団を描くことで、自分の中の魚に対する愛情を出せれば」。伝えたいことは、「海は楽しいよ」とニッコリ。
 今は就職活動中。「就職しても絵に向かいたい」と話す。

写真/加藤さん、入賞作品『海中遊泳』とともに=潤徳女子高校で