足立朝日

災害情報放送の協定結ぶ

掲載:2005年11月5日号


 足立区と株式会社ケーブルテレビ足立の間で、災害時における災害情報の放送に関する協定が結ばれ、9月27日に区庁舎で締結式が行われた。
 災害時などに区からの情報を広く区民に迅速に発信することを目的としたもの。区庁舎内に放送設備が常設され、同社のシステムを使って放送されることになる。
区からは鈴木恒年区長、小平勝夫・危機管理室長、長谷川勝美・広報課長、ケーブルテレビ足立からは大江陽一・代表取締役社長、吉原新一・企画課放送製作課長が出席。鈴木区長と大江社長の調印をもって、締結が完了した。
 鈴木区長は7月の千葉西部を震源とする地震で、区内の一部で震度5強を観測したことを振り返り「改めて都市の災害に対する脆弱性が明らかになった。ケーブルテレビ足立の協力は頼もしい。大きな地震の時は、避難誘導に期待できる」と礼を述べた。また大江社長は新潟中越地震で地元のケーブルテレビが行政との協定により迅速に対応できた教訓を挙げ「区庁舎とスタジオが生でつながれる基礎ができた。日常の情報提供にも期待」と豊富を語った。
 放送は区からの要請だけでなく、逆にケーブルテレビ足立が察知した情報を提供することもある。区内約60%の接続率をもつ地元局だけに、平常時での活用も期待される。



今後の活用について意見が
交わされた