足立朝日

朝日新聞国際報道部 牧野愛博記者が裏話を披露 ASA梅田五反野が講演会

掲載:2012年7月5日号
 6月16日(土)夜、ASA梅田五反野(渡辺伸樹所長)が主催する「新聞記者講演会」が、梅島にあるエル・ソフィアで開催され、1月まで韓国・ソウル支局にいて国際報道部で活躍している牧野愛博朝日新聞記者が、最近の北朝鮮、韓国、中国に関する動きの裏話を披露した。
 この講演会は、ご愛読感謝企画と銘打って行われたもので、牧野記者は同店が毎月第三月曜日に発行している「販売店だより」に「朝日新聞取材裏話」というコラムを執筆、人気となっている。 同記者は、6月13日付の朝日新聞朝刊で「中国、北朝鮮に軍用車両」という見出しの特ダネをトップ記事で掲載したばかりで、約45の席は埋まった。
 講演では、今回の特ダネ記事に関して政府、外務省がハチの巣をつついたような騒ぎになっていること、韓国ではこの種の記事を書くと尾行が付くこと、それもわかるような形で尾行が付き、サインを送ってくる、などと話した。また、北朝鮮の最近の状況については「金正恩の登場で、少しまともになってきた、という見方がある。父・金正日の悪かった点を改めようとしている」と分析、具体的には「金正日は子どもが嫌いでその点で不人気だったが、正恩は遊園地を盛んに訪れたりして子ども好きをアピールしている」。しかし、経済が不安定なのは変わらず、正恩が経済改革を進めようとすれば、既得権益を持つ軍と衝突せざるを得ない、と話した。
 講演の後、会場から次々と手が上がり、韓国の社会や拉致問題、従軍慰安婦問題など、多岐に渡る質問が出たが、牧野記者は持論を展開しながら丁寧に答えていた。

写真/牧野記者の話に聞き入る参加者の皆さん=エル・ソフィアで