足立朝日

　平成24年度「漫才新人大賞」12組による決勝戦が６月19日に国立演芸場で行われ、足立区の「天空寄席スペシャル」での予選会を制した「カントリーズ」が「大賞」を射止めた。「優秀賞」は日暮里サニーホールでの予選会を勝ち抜いた「ブルーセレブ」。
　審査員は「ナイツ」はじめ、有名放送作家、バラエティー番組のプロデューサーなど巨匠７人。選には漏れたが、アコーディオンと針金パフォーマンス＆パントマイムで夫婦愛を表現する「おしどり」の卓越した芸も光った。
　司会は「爆笑問題」。各ネタをきちんと観ていなければ出来ないツッコミには、毒舌の裏にある芸への真摯な姿勢が垣間見られ、抜群の話術による進行で満席の会場は笑いの渦に包まれた。
　「カントリーズ」は、本番中にベルトが切れるというハプニングも。「大賞」により賞金10万円と共に、来年１月２日放送のテレビ東京正月番組「新春！　お笑い名人寄席」に出演できる権利も獲得。２人は「昨年は予選会で敗退。ベルトは本気で切れました。大賞は夢のよう。賞金は支払に使います。これからも『天空寄席一番』で頑張っていきます。テレビ東京は別ですが」と笑いを誘うコメント。「ブルーセレブ」は、７月20日（金）15時と19時に「新宿シアターミラクル」で単独ライブを開く。
　１２６組の中から選ばれた実力派若手漫才コンビの、今後の活躍が期待される。

写真／大賞の「カントリーズ」（左の２人）と「ブルーセレブ」