東京朝鮮第四初中級学校創立60周年
東京朝鮮第四初中級学校(興野一丁目・尹太吉校長)が9月13日に創立60周年を迎え、10月23日に記念行事を行った。全国の朝鮮学校が今年と来年一斉に60年を数える中、同校が一番乗りとなった。
巣立った卒業生は約3000人。午前中の記念式典には歴代校長、教育会の歴代会長、保護者など多数集まり、これまでの歩みを振り返り歴史を祝った。
午後からは校庭にステージ、屋台村などが設置され、足立コリアンフェスティバルが開かれた。これまでも隔年でバザーは行っていたが、今年は周年記念ならではの盛大なもの。同窓生の来場者も多く、校庭いっぱいに並べられたテーブルセットは満席となった。各店は保護者やOBらが運営し、純利益は全て学校に寄付される。屋台村には特製スープの薬念(ヤンニョン)入りうどんやチジミなど、朝鮮料理がズラリ。親戚の縁で助っ人に訪れた横浜ベイスターズの門倉健選手が、焼き鳥を焼く姿もあった。
ステージでは学生たちが華やかに歌や踊りを披露。また、在日韓国人の生活を描いた映画「パッチギ!」の井筒和幸監督と、韓流映画を数多く配給するシネカノンの代表・李鳳宇氏のトークショーも開かれた。
井筒監督の「『パッチギ!』は僕の映画人生の中で最も反響が大きかった。皆さんの心の勇気づけになれば、と作らせてもらった」李さんの「寅さんのように 48本続けたい」の言葉に会場は拍手喝采。次作で「同校を舞台に」との要望に監督は「ないとは限らない」と前向きなコメントも。
ハイパーレスキューの緊急救護訓練や抽選会など、終始祝賀ムードに包まれた。

生徒たちが華麗な舞いを披露

井筒監督(右)らの 焼き鳥を焼く
トークショー 門倉選手
千住双葉小学校開校記念
千寿双葉小学校(千寿桜木二丁目・井上茂校長)の開校記念式典と祝賀会が10月22日開かれ、鈴木恒年区長、教育委員など来賓が列席した。同校は83年の歴史を持つ千寿第三小と、51年の歴史の元宿小が統合され、今年4月開校した。新校舎の竣工予定の平成19年1月までは旧元宿小を使用する。
式典で井上校長は「千寿双葉小学校は千住西地区統合地域協議会のご労苦によって開校しました。統合から半年たち、児童たちの日頃の様子から落ち着きや和やかさを感じる今日この頃です。智・徳・体の調和のとれた人間性豊かな児童の育成に励み、研究奨励校として研鑽の機会を頂き、教職員一同精進してまいります」と式辞を述べた。
開校記念事業実行委員会・藤木二幸名誉会長は「新校として足立区のモデル校となるように」と祝辞を述べ、吉川和宏実行委員長からは、委員会からの記念品ユニフォーム100着分が贈呈された。
また、式典と祝賀会の間には千住児童館・老人館のコーラス教室の美しいハーモニーと児童バトンチーム「シャイニング」の華麗な演技に参加者から大きな拍手が贈られ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

美しいハーモニーが会場を包んだ
入谷中学校創立30周年
「元気のもとは朝ご飯」をテーマに、学校給食に力を入れており、文部科学大臣賞を受賞した、入谷中学校(笹サヨ子校長)が、創立30周年を迎え、10月15日、体育館で記念式典と祝賀会を開催した。
祝賀会では和太鼓クラブの17人が三宅太鼓を元気よく叩き、勇姿を披露。部員の柴田真里奈さんは「うまく演奏できた」と満面の笑み。当日は大勢の来賓が訪れ、多彩な美味しい料理が用意された。周年記念事業実行委員会の方々が植えた大根を収穫し、茹でた「柚子味噌大根」と給食にも出しているプリンも振る舞われ、好評を博した。
同学校では創立30周年を機に「世界の恵まれない子どもたちに目を向ける」活動にも取り組んでいる。生徒たちは各家庭に赴き周年記念誌を買ってもらい、その収益をNPO団体に寄付するなどの、ボランティア活動も盛んに行われている。

勇壮な和太鼓クラブの 新鮮でみずみずしい
音色が体育館に響いた 柚子味噌大根
江北小学校 21年ぶりタイムカプセル開封
昨年130周年を迎えた江北小学校(安田滋校長)で、タイムカプセルが開けられた。創立110周年を記念して埋めたもので、21年ぶりとなる。
ホームページや新聞紙上で呼びかけたところ、学校側の予想をはるかに超える250人もの卒業生が集結。旧教職員、PTAらも多数訪れ、記念すべき瞬間に立ち会った。目印の記念碑の下から、元校長・教頭・PTA会長が交代でカプセルを掘ったが、周りに木の根が張って取り出しにくく、てこずるハプニングも。
カプセルは体育館に運ばれ開封。当時の作文、教科書、時間割など懐かしい品々が、長い時を経て現れた。自画像には「恥かしい」という悲鳴や笑いがあちこちで起こった。塚本(旧姓・藤本)裕二さんは5歳になる娘の愛結(あゆ)ちゃんに「パパが描いたんだよ」とお披露目。愛結ちゃんから「じょうず!」の太鼓判をもらった。当時、代表委員だった藤白(旧姓・堀内)有子さんは6年の代表として挨拶。
「当時も壇上で『20年後に開ける』と挨拶した。いろいろと思い出深い学校」と語った。
当時の校長、笠原理男(ただお)さんは「天気もよく無事に品物が出てよかった。若いからみんな参加してくれて、喜んでくれて。20年は丁度よいのかも」と初体験のタイムカプセル開封に感慨深げ。子ども連れが多く賑やかな中、大人になった児童たちは学年ごとに集まったテーブルで、久しぶりの再会を楽しんだ。

土の中から掘り出された
タイムカプセル
東京朝鮮第四初中級学校(興野一丁目・尹太吉校長)が9月13日に創立60周年を迎え、10月23日に記念行事を行った。全国の朝鮮学校が今年と来年一斉に60年を数える中、同校が一番乗りとなった。
巣立った卒業生は約3000人。午前中の記念式典には歴代校長、教育会の歴代会長、保護者など多数集まり、これまでの歩みを振り返り歴史を祝った。
午後からは校庭にステージ、屋台村などが設置され、足立コリアンフェスティバルが開かれた。これまでも隔年でバザーは行っていたが、今年は周年記念ならではの盛大なもの。同窓生の来場者も多く、校庭いっぱいに並べられたテーブルセットは満席となった。各店は保護者やOBらが運営し、純利益は全て学校に寄付される。屋台村には特製スープの薬念(ヤンニョン)入りうどんやチジミなど、朝鮮料理がズラリ。親戚の縁で助っ人に訪れた横浜ベイスターズの門倉健選手が、焼き鳥を焼く姿もあった。
ステージでは学生たちが華やかに歌や踊りを披露。また、在日韓国人の生活を描いた映画「パッチギ!」の井筒和幸監督と、韓流映画を数多く配給するシネカノンの代表・李鳳宇氏のトークショーも開かれた。
井筒監督の「『パッチギ!』は僕の映画人生の中で最も反響が大きかった。皆さんの心の勇気づけになれば、と作らせてもらった」李さんの「寅さんのように 48本続けたい」の言葉に会場は拍手喝采。次作で「同校を舞台に」との要望に監督は「ないとは限らない」と前向きなコメントも。
ハイパーレスキューの緊急救護訓練や抽選会など、終始祝賀ムードに包まれた。

生徒たちが華麗な舞いを披露


井筒監督(右)らの 焼き鳥を焼く
トークショー 門倉選手
千住双葉小学校開校記念
千寿双葉小学校(千寿桜木二丁目・井上茂校長)の開校記念式典と祝賀会が10月22日開かれ、鈴木恒年区長、教育委員など来賓が列席した。同校は83年の歴史を持つ千寿第三小と、51年の歴史の元宿小が統合され、今年4月開校した。新校舎の竣工予定の平成19年1月までは旧元宿小を使用する。
式典で井上校長は「千寿双葉小学校は千住西地区統合地域協議会のご労苦によって開校しました。統合から半年たち、児童たちの日頃の様子から落ち着きや和やかさを感じる今日この頃です。智・徳・体の調和のとれた人間性豊かな児童の育成に励み、研究奨励校として研鑽の機会を頂き、教職員一同精進してまいります」と式辞を述べた。
開校記念事業実行委員会・藤木二幸名誉会長は「新校として足立区のモデル校となるように」と祝辞を述べ、吉川和宏実行委員長からは、委員会からの記念品ユニフォーム100着分が贈呈された。
また、式典と祝賀会の間には千住児童館・老人館のコーラス教室の美しいハーモニーと児童バトンチーム「シャイニング」の華麗な演技に参加者から大きな拍手が贈られ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

美しいハーモニーが会場を包んだ
入谷中学校創立30周年
「元気のもとは朝ご飯」をテーマに、学校給食に力を入れており、文部科学大臣賞を受賞した、入谷中学校(笹サヨ子校長)が、創立30周年を迎え、10月15日、体育館で記念式典と祝賀会を開催した。
祝賀会では和太鼓クラブの17人が三宅太鼓を元気よく叩き、勇姿を披露。部員の柴田真里奈さんは「うまく演奏できた」と満面の笑み。当日は大勢の来賓が訪れ、多彩な美味しい料理が用意された。周年記念事業実行委員会の方々が植えた大根を収穫し、茹でた「柚子味噌大根」と給食にも出しているプリンも振る舞われ、好評を博した。
同学校では創立30周年を機に「世界の恵まれない子どもたちに目を向ける」活動にも取り組んでいる。生徒たちは各家庭に赴き周年記念誌を買ってもらい、その収益をNPO団体に寄付するなどの、ボランティア活動も盛んに行われている。


勇壮な和太鼓クラブの 新鮮でみずみずしい
音色が体育館に響いた 柚子味噌大根
江北小学校 21年ぶりタイムカプセル開封
昨年130周年を迎えた江北小学校(安田滋校長)で、タイムカプセルが開けられた。創立110周年を記念して埋めたもので、21年ぶりとなる。
ホームページや新聞紙上で呼びかけたところ、学校側の予想をはるかに超える250人もの卒業生が集結。旧教職員、PTAらも多数訪れ、記念すべき瞬間に立ち会った。目印の記念碑の下から、元校長・教頭・PTA会長が交代でカプセルを掘ったが、周りに木の根が張って取り出しにくく、てこずるハプニングも。
カプセルは体育館に運ばれ開封。当時の作文、教科書、時間割など懐かしい品々が、長い時を経て現れた。自画像には「恥かしい」という悲鳴や笑いがあちこちで起こった。塚本(旧姓・藤本)裕二さんは5歳になる娘の愛結(あゆ)ちゃんに「パパが描いたんだよ」とお披露目。愛結ちゃんから「じょうず!」の太鼓判をもらった。当時、代表委員だった藤白(旧姓・堀内)有子さんは6年の代表として挨拶。
「当時も壇上で『20年後に開ける』と挨拶した。いろいろと思い出深い学校」と語った。
当時の校長、笠原理男(ただお)さんは「天気もよく無事に品物が出てよかった。若いからみんな参加してくれて、喜んでくれて。20年は丁度よいのかも」と初体験のタイムカプセル開封に感慨深げ。子ども連れが多く賑やかな中、大人になった児童たちは学年ごとに集まったテーブルで、久しぶりの再会を楽しんだ。

土の中から掘り出された
タイムカプセル