足立朝日

●関東農政局が足立区の農家を視察

掲載:2005年12月5日号
 関東農政局東京統計・情報センターが報道関係者とともに11月11日、舎人三丁目の農家・アライ園芸を視察に訪れた。都市農業における創意工夫を生かした施設栽培への先進的取り組みをしている農家を調査するもので、足立、葛飾、江戸川区から各1カ所が選ばれた。
 アライ園芸は認定農業者で、水耕栽培・低農薬で小松菜・水菜・サラダ菜などを生産している。水耕栽培は土を使わずに必要な養分を含んだ養液のみで栽培する方法で、都内では珍しい。気温に合わせて液の温度を調節することによって病気の発生はほとんどなく、ポリエステルの幕(寒冷紗)でビニールハウスのように覆っているため虫も少ない。「農薬の量は土で作る通常の3分の1」と農園代表の新井宏治さん。コストや生産高など様々な質問に丁寧に答えながら、「いくらいいものを作っても食べてもらわないと。今の食生活は野菜の摂取量が少ない。食育に力を入れて欲しい」と訴えた。
 一行は栗原四丁目のつまみな生産者も急遽コースに加え、紫芽(むらめ)栽培の荒堀次男さんとツルナ栽培の水野正幸さんの畑を視察した。
 アライ園芸の小松菜は旬感プラザ(綾瀬駅下)、区内のセイユー、ショップ99で販売されている。


小松菜の水耕栽培を視察