足立朝日

キウイ「テツエちゃん」収穫祭

掲載:2005年12月20日号


「足元から地球環境を考えよう!」をテーマに立ち上げた団体「足立グリーンプロジェクト」は、ヒートアイランド現象(地表温度が異常に上がること)を食い止める対策の一環として、まちづくり推進援助制度を活用。六町周辺の住民が区有地を活用し、耕して「エコプチテラス」を造った。それから約3年後の12月4日、収穫祭が行われ約40人の参加者がキウイを710個収穫した。キウイはりんごと一緒にビニールに梱包され、追熟したのちに収穫した700個は協力してくれた人たちに贈るという。
 このキウイは「テツエちゃん」というオリジナルブランド。同団体の副代表の斉藤鉄衛さんが今年の1月に亡くなり、足立グリーンプロジェクトに貢献した彼の名を遺そうと、この名前が付けられた。
 「足立グリーンプロジェクト」では「エコポでQ」というエコロジー活動をポイント化し、獲得したポイントごとにキウイで還元するという、ボランティア活動をしている人に目に見える評価を与える活動も行っている。
 たとえば「生ゴミリサイクル」だと2エコ「缶つぶし・換金」2エコ、というように活動によってもらえるポイントが決まっていて、総合ポイントが上位から 20位の人には順位に応じた数のキウイがもらえるという楽しいシステム。また、毎月事業に参加した人は「参加賞キウイ5個」がもらえる。
 参加者は平均年齢60歳前後で、約50人が活動している。参加者のひとり、石渡信行さんは「この年齢になると仕事がないでしょう。この活動は楽しくてしかたがない。毎日の生活も楽しくなった」とイキイキと話す。
 代表の平田裕之さんは「地球温暖化を提唱し続けて、総体的に環境の意識を高めていきたい」と意欲的だ。


わきあいあいと作業


キウイのつるを使ったリース