足立朝日

創刊号は足立区特集東京23区を切り取る新感覚タウンマガジン「TOmagazine」発刊

掲載:2013年3月5日号

 「まだ見ぬ東京と出会うための手引き」というキャッチコピーで、若い編集者2人がタッグを組み、「TO magazine」という名の雑誌を発刊した。
 全23号読み切りの同雑誌の創刊号の特集は「足立区」。有名飲食店などをマニュアル通りに紹介するこれまでの『足立区本』とは違って、『よそ者』の視点で、区内各地や企業、人物をピックアップし、濃厚に取材した力作だ。


 編集者は、世田谷区在住の川田洋平さん(24)とN・H・Kさん(24)。アートディレクションは一ノ瀬雄太さん(26)が担当。
「従来のタウン誌とは全く異なる視点から『人』と『場所』を捉えることで、東京に生きる人々が自らのライフスタイルを再考するきっかけになれば」と、準備を進めた。そして、創刊号で足立区の特集を決めた。
 「足立区については、本誌を作り始めるまでは何も知りませんでした。どちらかというと、凝り固まったマイナスイメージが付いて回る区だなあという印象すらありました。しかし、そうした足立区の姿は本当に正しいのか? という疑問を持ち、東京が持つ華やかなイメージとはかけ離れたこの区を再発見することこそ、創刊号でやるべきことにふさわしいのでは、と考えたんです」と熱弁をふるうのは、川田さん。企画力、行動力が売り物の若者だ。
 内容は、足で稼いだものばかり。まずは「WALKING AROUND IN ADACHI-KU」が25頁。舎人、加平、綾瀬、竹ノ塚、北千住、新田、谷中、花畑、西新井。「ただひたすら歩いて目にした、幾つかの足立区の表情」と言うだけあって、『曇りない目』で、その地域の特徴を切り取っている。
 続いて「足立区で活動する人々」。東和にある無声映画の会社「マツダ映画社」の松田豊氏、六木の「JWP女子プロレス」選手代表のコマンド・ボリショイ氏、家電収集家の松崎順一氏、東京未来大学の大坊郁夫学長の4人にインタビュー。
 その後、足立区8選、「検証! 足立区ってどんな街」、「僕たちが育った思い出の場所」には、Jリーグ・柏レイソルの工藤壮人、女優・雛形あきこらが登場。
 発行元は「アラヤジャパン㈱」(世田谷区経堂)。B5サイズ、92頁+表紙。値段は1000円+税。2月8日(金)、通販サイト「Amazon.com」で先行発売し、18日(金)から都内を中心にした全国各書店で販売中。足立区内では北千住の「ぶっくらんど」(TEL3881・0678)、東武ブックス北千住店等で取り扱っている。
 次号は、「目黒区」特集で8月発売予定。
【メモ】「TO magazine」編集部TEL6751・2878
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