
ウォーキング界で名を馳せるウォーキングドクター・デューク更家さんが12月14日、東京武道館で「ウォーキングトークショー」を開催した。今をときめくデュークさんの講演とあって、約500人もの受講者の中には男性も多数集まった。
デュークさんは「実はあまり歩かないんです。移動は飛行機か新幹線なので」といたずらっぽく笑う。「僕がウォーキングを始めたきっかけはお袋が肝硬変になり、医者に歩きなさいと勧められ、砂浜を歩いていたら更に歩けなくなってしまい、そのまま亡くなってしまった。僕は悲しくて悲しくて、しばらく立ち直れなかったんだ。そこで、健康的に歩くとはどういうことなのか、勉強するようになったんだ」。
「歩きながらストレッチ」するのはデュークさんだけだと話す。トレソーウォーク(両手を頭上に上げ交差し両手のひらを合わせるおなじみのポーズ)は山岳部が室内でトレーニングしている様子を見て思いついたという。自然治癒力を高める歩き方とはどういったものかなど、医学的知識を取り入れ試行錯誤した結果、たまたま健康的に美しくダイエットに効いたというデュークさんは、身長約178cm、体重72
kg、体脂肪率14%という驚異のスタイルの良さ。「僕は食べることが大好きで1日5~6食食べます」と飄々と話す。 「僕のモットーは『自分を信じきる』『思い切りやってみる』『やった後は祈りきる』です。失敗はありません。『良いことを学んだな』と思う」という言葉からも、ポジティブな精神で荒波を乗り超えてきたことがうかがえる。
講座ではセルライト対策や、手を後ろに引いて歩くと褐色脂肪細胞を使い、脂肪が燃焼するなど医学的根拠に基づいた指導で、受講者も興味津々の様子。ときおり冗談を交えながらのレッスンは大爆笑の場面もあり、大好評を博した。「とにかく受講者には楽しんでもらいたい。そうすれば結果はついてきます」と話す。

デュークさんと一体になって楽しく歩く