足立朝日

「福」呼び込む豆まきへ

掲載:2006年1月20日号


 節分といえば2月3日だが、本来「節分」とは季節の始まりの日のことを指す。つまり1年に立春、立夏、立秋、立冬の4回ある。その中で1年の始まりにふさわしい、立春の節分が重視されるようになった。
 節分に行われる豆まきはもとは中国から伝わった「追儺(ついな)」で、706年・天武天皇の時代に宮中で始まったとされる。疫病などを鬼と見立て、それを祓う厄除けの儀式である。豆を使う理由については、穀物や果物には魔を祓う力があるという説や、五行で「金」に属するという説などがある。歳の数だけ豆を食べるとその年は無病息災、厄年には年齢プラス1個を食べると良いというが、年齢数を食べられないという人は、豆に熱いお湯を注いで飲むとよいとか。
またこの日は、イワシの頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺して戸口に挿して魔除けにする風習もある。最近、良く聞くのが、恵方を向いて太巻きを無言で食べる「太巻きのまるかぶり」。関西から伝わったもので、「福を巻く」にかけた縁起と言われるが、大阪のり問屋協同組合が道頓堀で始めたのが広まったものだそうだ。





上=03年の豆まき 下=だるま供養

豆まき
●西新井大師
 今年も、大関栃東、玉ノ井部屋親方夫妻、芸能リポーターの梨元勝さんに加え、サプライズ有名人が登場のためお楽しみに! 当日、午後2時に豆まきメンバー一同が門前に整列し、山伏の先導で書院へ。屠蘇(とそ)の儀終了後、本堂で護摩の奉修。3時半ごろに本堂の高床から豆まき開始。
 午前中はだるま供養で、古札、古だるまを供養する。
●本氷川神社(千住3―22)北千住駅徒歩5分。
 午後1時40分くらいから福袋をまく。中身は商店街から提供してもらったお菓子など。
●江北氷川神社(江北2―43―8)JR山手線「田端駅」より都バス荒川土手行き「荒川土手」徒歩1分。東武伊勢崎線「西新井駅」より都バス池袋行き「荒川
土手」徒歩1分。
 午後4時半から豆まき。
●島根鷲神社(島根4―25―1)北千住駅~竹ノ塚駅行き都バス「平野町」徒歩15分、西新井駅徒歩20分。
 境内の舞台で、黄泉の国から来た魔を床を踏み鳴らして退治する鬼調伏の舞、獅子舞、大黒天の舞など神楽が披露される。演奏は200年前からの伝統を受け継ぐ「島根ばやし連中」。地元の人々に大切に守られてきた地域のお祭りの渋さがある。午後3時から豆まき。