足立朝日

●内覧式で念願の救急車披露

掲載:2006年1月20日号
~西新井消防署 本木出張所~
 西新井消防署本木出張所に、念願の救急車が配置され、そのお披露目を兼ねた「本木救急隊内覧式」が昨年12月14日、同出張所で行われた。
 関原・本木・興野・扇を管轄する同出張所には、年間1900件の救急車要請があるが、今までは大師前と上沼田出張所の2台の救急車が対応していた。今回、念願の1台が配置され、関係者一同安堵の思い。来賓の青木久夫・西新井消防懇話会会長、松本敏郎・西新井防火防災協会会長、山田智惠子・同女性の会会長、柴田健・本木一丁目南町会長、持木利之・本木東町会長、横倉毅・西新井消防団第二分団長、地域住民ら60人と喜びを分かち合った。
 原俊夫・本木出張所長の司会進行で、高萩悦雄・西新井消防署長から居林清救急隊長へ救急車の鍵を授与後、ポンプ車隊員と救急隊員の連携プレイによる人工呼吸、心臓マッサージ、AED(自動対外式除細動器)の措置などが披露された。園木喜代志副署長も、感慨深げに実演を見守った。
 本木南町在住の高橋和子さんは、息子の涼介君(6歳)が9カ月の時に、熱性けいれんで救急隊にお世話になったため、涼介君に救急車を見せたいという思いで来場。高萩署長は「足立区の救急車要請に対して、赤坂から出動した例があるほど救急車は休み無く活動している。この1台があることで、手薄の地域をカバーできることが本当にうれしい」と顔をほころばせた。
 食事もままならない過酷な任務を負う救急隊員が、束の間の休息を取るだけでクレームを入れる人もあると聞く。人命救助に命をかける隊員こそ健康が第一。救急隊への理解を深める意味でも有効な内覧式だった。


待ちに待った救急車の前で