
足立区でママさんを中心とした、初の女子シニアサッカーリーグが誕生した。その名も「HaL League(ハルリーグ)」。「HaL」は「パッピーレディ」の略だ。30歳以上の女性やサッカー少年の母親たちで構成されている。
これまでも足立区サッカー協会(青木謙之会長)の中に女子部はあったが、主体は小・中・高校生。昨年秋、同部が主体となり、シニアの部を立ち上げた。秋本雅信女子部副部長などの呼びかけで、子どもの付き添いで見ているだけだったママさんたちも選手として集結した。
初試合は1月15日に、舎人グランドで行われた。KSCクィーンパワーズ、古千谷FC、コメール・ベベール、センプレ、ふぁいぶぴあすの5チームが参加。区サッカー協会の全面的なバックアップで進行、不慣れながらも熱い闘志で15分ハーフの試合を戦った。普段は我が子に檄を飛ばしているママさんたちも、プレーは全くの初心者。キーパー以外の選手が、思わず両手でボールを防いでしまう反則技など珍プレーもあったが、ボールを追って走る姿は生き生き。初戦出場のクィーンパワーズの選手たちは「初めての大きいコートだった」「楽しい」「楽しく続く限りやりたい」と笑顔で手ごたえを語った。
リーグは現時点では、キャリアのある男子が指導しているが、将来的には女子が運営するようにしたいという。ただ、「足立区ではグランドにトイレ、更衣室のある場所が少ないなど、課題がある」と、原田隆好理事長。女性が気軽にサッカーを楽しめる環境整備が、早急に必要だろう。

珍プレーもとびだす楽しい試合