足立朝日

●消費生活問題調査研究グループ

掲載:2006年2月20日号
研究発表会大盛況
小泉教授が講演

 消費生活問題調査研究グループ記念講演会(主催=区消費者センター)が2月1日、庁舎大会議室で行われた。講師は昭和女子大学の小泉和子教授。「『もったいない』を楽しむ生活」をテーマに、同教授が館長を務める「昭和のくらし博物館」ができた経緯や意義などを語った。同教授は、東大工学部建築学科建築史研究室で日本家具・室内意匠史を研究した工学博士。重要文化財建造物の家具・インテリアの復元や博物館・資料館の展示企画などを行っている。足立区では、郷土博物館(大谷田五丁目)の昔の暮らしコーナーを担当した。
 昭和のくらし博物館は、戦後の庶民の暮らしを語り伝えて生活資料を残すために、99年大田区南久が原に開館。ここは、小泉家の6人家族が96年まで実際に住んでいた住宅で、入手困難になった多くの日常用品が息づいている。建物の補修・保存などは、どこからも資金的援助を受けず、開館に奔走したメンバーたちの手で運営されている。74人の参加者は、開館・運営における創意工夫に感心しながら聴き入った。
 講演後は、消費生活問題調査研究グループ8団体による発表会。「ゆずり葉の会」の「健康食品について」からスタートし、「東京マイコープ」の「食育」、「竹ノ塚消費者の会」の「エコライフ~身近なことからはじめてみよう~」、「ひめゆりグループ」の「米をもっと食べよう」、「四季の会」の「どうなっていくのか、ペットボトルの回収」、「せせらぎグループ」の「綾瀬川浄化、大曽根湿地の保全計画の経緯」が堂々と発表された。


楽しい会話で会場を沸かせる小泉教授