足立朝日

獣電戦隊キョウリュウジャーに出演中 アクション俳優 高田 将司さん(23)

掲載:2013年8月5日号
足立区在住

アクションで役の個性を見せる


 戦隊ヒーローといえば、正義の味方の代名詞。最近は子どもだけでなく、特撮ファンやイケメン好きのお母さんにも人気だ。
 出演中の「獣電戦隊キョウリュウジャー」(テレビ朝日・日曜朝7時半)は、「ブレイブ(勇気)」を合言葉に、爽快な物語と怖くてユーモラスな怪人たちなど、大人が見ても楽しい。
 番組ではアクションを担当。顔は映らないが、体の動きや仕草で個性を表現する。ヒーロー番組になくてはならない存在だ。「また面白いことやってるなと思ってもらえるように」と、役の「らしさ」を見せる工夫を常に試行錯誤する。
 出来上がって、周りの人の反応を見るのが一番の喜びという。「先輩に、いいね、と言ってもらえると、役作りは間違ってなかったのかなと」。初レギュラーは、2011年の「仮面ライダーオーズ」の幹部怪人役。「アクションの中に役柄を入れていければ」。どんな役でも姿勢は変わらない。
 東栗原小時代から、「テレビに出て有名人になりたいと、ずっと思っていた。目立ちたがり屋さんなんです」。ヤンチャ小僧が、進む道を見つけたのは中2(渋谷教育学園幕張中学)の時。ジャン=クロード・バン・ダムの映画でアクション俳優に憧れ、芸能事務所・ジャパンアクションエンタープライズ(旧JAC)を受けて合格。同学園高校進学と同時に養成所に入り、1年間アクション、演技、着物の着方や刀の使い方などを学んだ。
 大河ドラマ「龍馬伝」では、吉田東洋を暗殺する大石団蔵役を得た。台詞はないが、大河に名前が出て感動! それでいて、「待ち時間が長くて、夜中までかかった」と屈託がない。
 現場で先輩を見て教わることは多い。「自分には、ああはできない。まだまだですね」。弱点を率直に語る一方、苦労や努力の影は見せない。肩肘を張らない笑顔に、しなやかな強さが感じられる。
 今の役はコミカルとのバランスは難しいが、自分に合っているという。「公園でロケしていると子どもが見に来てくれるので、頑張んなきゃと思いますね」
 8月3日(土)公開の『劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック』は、ワイヤーでの派手なアクションと、プロレス技が見所だ。
 いずれは顔の出る仕事をやりたい。「イケメン」の誉め言葉には、「二・五枚目です」とニッコリ。プラス0・5の持ち味が魅力だ。