
境川部屋(舎人四丁目)の寶智(ほうち)山関が大相撲春場所の番付で念願の新十両昇進を果たし、2月7日区役所の区長応接室で激励会が開かれた。
鈴木恒年区長、新井ひでお区議会議長、内藤博道教育長らが出席。境川親方(元両国)、後援会会長らと共に訪れた寶智山は、区長からの「区民を上げてお祝い。更に上を目指して欲しい」との言葉と奨励金を、神妙に受け取った。
寡黙な新十両に代わって、境川親方が経過などを報告。これまで何度も昇進が期待されながら失敗してきたことに触れ、「体は申し分ない。瞬発力もあるが、精神的な部分で駄目だった。これでひと安心だが、十両は通過点」。
寶智山関は昇進を決めた初場所を振り返って「普段稽古をやっているので、自信を持ってやった」。また「十両とは取ったことがないので、一日一日気合を入れ直して取っていきたい」と抱負を語った。同じ境川部屋で先の初場所で勝ち越した前頭五枚目の岩木山は、「おお、やったな、おめでとう!」と同郷の後輩の昇進を喜んでくれたという。
玉ノ井部屋の栃東の優勝に続き、足立区の相撲ファンにとって目が離せない年になりそうだ。

(左から)区長、境川親方、昇進を決めた寶智山関