足立2丁目在住
「自分を守る」ために世界を回る」
「えっ、たい焼きを持って世界旅行ですか? おやつ? お土産?」と大抵の人は、いぶかるという。だが、ペルーの世界遺産マチュピチュ遺跡を見下ろす場所に、ちょこなんと置かれているたい焼きの写真を見れば、みんなニッコリ、そして納得。それほど、須藤さんの場所の選び方、写真の質がすばらしい。
須藤美香さんは、茨城県水戸市生まれのカメラマン。たい焼きを持って世界を旅し写真を撮ってきた。その数、何と47カ国。
足立区での第1回写真展を、3年前に千住宿歴史プチテラス、銀座などで開催。朝日新聞、日経に大きく取り上げられた。
そして、その2回目を9月19日(木)~23日(月・祝)、前回と同じ、千住大橋駅に近い旧日光街道に立つ蔵のアトリエ・千住宿歴史プチテラスで開く。今回展示するのは、今冬に回ったギリシャ、アルバニアなど、春に旅したブルガリア、ルーマニア、ハンガリーなど東欧の国が中心の約60カット。もちろん、広島のお菓子屋さんお取り寄せのたい焼きが一緒だ。「私、とにかく6月のブルガリアのバラまつりには行きたかったんです。たい焼きもバラに埋まって眠りましたよ。幸せでした」。話しながら、少女のように瞳が輝いた。
須藤さんは、水戸の中学で写真部に入った。これが出発点。20代のはじめ、学校の記念写真を撮るカメラマンとして独立。今から20年前、千葉県の海岸で撮影中、おやつのたい焼きを砂浜に落とし、拾って堤防に置いてみたところ、「いやあ、海を見つめる様は、まるで命があるかのように見えたんですよ」。それからだ、たい焼きが被写体になって景色と一体となったのは。
そして、たい焼きと一緒に旅に出るようになった大きなきっかけは、15年前の11歳年下でかわいがっていた妹さんの死。「悲しみから逃れようと日本を飛び出したんです。完全な逃避行。そうしないと自分が守れなかった……」
「たい焼きは、たくさんの宝物を背負って帰ってきました」と語る須藤さんと「宝物」の話しをしに来ませんか?
写真上/ウズベキスタンの神学校の跡地の前で撮った写真を手に須藤さん=千住宿歴史プチテラスの庭で
下/1回目の旅の時の写真集は発売中。表紙はマチュピチュ遺跡とたい焼き。1500円
「自分を守る」ために世界を回る」
「えっ、たい焼きを持って世界旅行ですか? おやつ? お土産?」と大抵の人は、いぶかるという。だが、ペルーの世界遺産マチュピチュ遺跡を見下ろす場所に、ちょこなんと置かれているたい焼きの写真を見れば、みんなニッコリ、そして納得。それほど、須藤さんの場所の選び方、写真の質がすばらしい。

足立区での第1回写真展を、3年前に千住宿歴史プチテラス、銀座などで開催。朝日新聞、日経に大きく取り上げられた。
そして、その2回目を9月19日(木)~23日(月・祝)、前回と同じ、千住大橋駅に近い旧日光街道に立つ蔵のアトリエ・千住宿歴史プチテラスで開く。今回展示するのは、今冬に回ったギリシャ、アルバニアなど、春に旅したブルガリア、ルーマニア、ハンガリーなど東欧の国が中心の約60カット。もちろん、広島のお菓子屋さんお取り寄せのたい焼きが一緒だ。「私、とにかく6月のブルガリアのバラまつりには行きたかったんです。たい焼きもバラに埋まって眠りましたよ。幸せでした」。話しながら、少女のように瞳が輝いた。

そして、たい焼きと一緒に旅に出るようになった大きなきっかけは、15年前の11歳年下でかわいがっていた妹さんの死。「悲しみから逃れようと日本を飛び出したんです。完全な逃避行。そうしないと自分が守れなかった……」
「たい焼きは、たくさんの宝物を背負って帰ってきました」と語る須藤さんと「宝物」の話しをしに来ませんか?
写真上/ウズベキスタンの神学校の跡地の前で撮った写真を手に須藤さん=千住宿歴史プチテラスの庭で
下/1回目の旅の時の写真集は発売中。表紙はマチュピチュ遺跡とたい焼き。1500円