足立朝日

●健康あだち21

掲載:2006年3月5日号
23区初の中間発表
協働の輪広げ

 足立区は平成13年から「健康あだち21」運動を10年間を節目に、区民や事業者などの協働で進めてきた。現在は健康づくり推進員も発足当時の1・5倍の176人になり、健康づくりの自主グループは320を超え、幅広い年代層のグループが地域に広がった。5年目の折り返し点にあたり2月23日、中央本町保健総合センターで「中間評価学習会」(足立保健所健康推進課主催)が開かれた。
 午前の部は、保健総合センターごとに担当した「健康あだち21」の11分野について健康づくり推進員などが、これまでとこれからを発表した。竹の塚センターは「たばこ、糖尿病、循環器」、東和センターは「アルコール、健やか親子」、千住センターは「運動、がん」、江北センターは「栄養・食生活、休養・こころ」、中央センターは「歯の健康、健康な地域社会」をそれぞれ発表した。全体として良くなった分野は栄養・食生活、歯の健康づくり、健やか親子、健康な地域社会、変化のなかった分野は運動、休養・こころ、たばこ、アルコール、糖尿病、循環器、がん。
 たばこは男性の喫煙者が減り、女性が増加傾向という。今後は更にたばこの害を伝え、妊婦や子どもの受動喫煙、未成年者の喫煙をなくしていこうと活動目標が話され、アルコールについても妊婦、未成年者の害をアピールし、学校でも学習の機会を設けることが必要とされた。
 また、歯の健康では60歳で24本以上の歯を持っている人は少しずつ増え60%に。23区で見ると子どもの虫歯は多いが、歯の健康に対する意識も高くなり、80歳で20本の歯を持とうとさらに活動を広げていく。
 午後からは、愛媛大学医学部付属病院医療福祉支援センター副センター長・櫃本真聿(ひつもとしんいち)先生が「健康づくりがまちをつくる」と題し講演が開かれ、センターごとの話し合いも、5年後に向けての様々な取り組みについて活発に話し合われた。


60歳以上で歯が24本ある人は何%?
クイズに答える参加者