足立朝日

わらび座ワークショップ

掲載:2006年3月5日号
 西新井第一小学校(矢萩惠一校長)の音楽室で2月17日、「わらび座」ワークショップが行われ、約100人の4年生児童が3クラスに分かれて参加した。
 「わらび座」は、秋田の「たざわこ芸術村」を拠点に、国内をはじめ世界各国で公演を行う大劇団。この5月20日より1か月間、シアター1010で宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をミュージカルで上演する。それに先駆けて、現在希望校でワークショップを実施中。
 この日は俳優の田郷真友さんと川口樹さんが来校。児童らは、「ママの傍で」を歌いながら手話で表現して歓迎。2人は、「夕焼けこやけ」と「銀河鉄道の夜」のテーマ曲の豊かな手話表現を披露し、児童たちはアッという間に吸収! すぐに全員で合わせられるという上達ぶり。お礼に、児童らはリコーダーで「オーラリー」を合奏して2人を喜ばせた。
 児童とともに手話を楽しんだ1組の板垣美智子教諭は、「音楽室へ来る前に、子どもたちから『楽器の練習をしよう!』と言葉が出て、ワークショップへ臨む意気込みを感じました。みんなキラキラしていました」と成果を喜んだ。音楽科の横田眞佐子教諭は、「矢萩校長が、音楽の時間でのワークショップを快く勧めてくださった。ちょっと元気なクラスも今日は集中していて、お2人に注目。6月1日に実際に『銀河鉄道の夜』を観劇しますが、どんなに楽しみなことでしょう」と目を輝かせた。
 終了後も児童らは、川口さんと田郷さんとの別れが名残惜しく、握手や質問攻め。覚えた手話を観劇当日どう生かすか、わらび座では思案中だそうだ。


子どもたちと手話を楽しむ
田郷さん(左)と川口さん