足立朝日

羅針盤 VOL.33

掲載:2013年12月5日号
 「新語・流行語大賞」やら「今年の漢字」やら、12月は「言葉の季節」である。「言葉づかいで思慮深さが、使う言葉で知識が知れる」と言ったのは、旧約聖書。「たった一言が人の心を傷つける。たった一言が人の心を暖める」というのは、ある新聞の読者欄に載った言葉。旅先のお寺の掲示板にあって、この方が「心にしみる言葉だなあ」と書き留めていたのだそうだ。
 小生は、「言葉」が大好きなので、心にしみた「名言」は、必ず手帳にメモしている。
 「言葉のマジック」と言う。また「言葉にだまされるな」「言葉だけではわからない」「言行一致」とも言う。ここだ、人生で肝心なのは! 今の世の中、「オレオレ詐欺」変じて「母さん助けて詐欺」になったらしいが、こんな時代だ。特に「改革」「改正」に要注意! 「○○改革」「○○改正」と使い、あたかも実施されることがすべて正しいように思い込ませるところが「言葉のマジック」。正しくは「改変」だろう。最近は、「積極的」と付く言葉にも要注意かもしれない。(編集長)