田口 芳子さん
桜は私にとって特別な花
13年前に大病をした田口さんは、一日がかりの手術で生き返った。その病院の庭に見事な桜の木があり、爛漫に咲く桜花に田口さんは「ああ、私は再びこの桜を見られたのだ! 生きよう!」。桜の木の下の誓いは、今、混声合唱組曲「五色桜」の指揮の中で見事によみがえった――。
田口さんは、大きい人だ。『芯』をきっちりと持ちながら、細やかな気配りと楽天的な包容力で周囲を巻き込んでいく。「1977年から2年間のドイツ留学、そして大病。これが私を大きくした」と言う。
島根小学校の音楽室。毎週月曜日の午後7時に、約70人の区民が集まり、田口さんの指導で混声合唱組曲「五色桜」の練習だ。田口さんは、おととし、日米桜交流100周年記念事業として、大西進氏作曲の「足立の五色桜物語」を持って、実行委員長としてアメリカ・ニューヨークのカーネギーホール公演を実現させたが、今度は別の混声合唱組曲を作った。今回もNPO法人「五色桜の会」(大久保美智子代表)との共同作業。「足立の宝・五色桜を世界と後世に伝えたい!」という想いで共鳴した仲だ。
今回の組曲は、足立区生まれの五色桜を愛する櫻木みずきさんに作詞をしてもらい、作曲は、田口さんが旧知で、童謡「サッちゃん」や「犬のおまわりさん」で有名な作曲家・大中恩さん(89)に頼んだ。団員は「足立広報」などを通して公募、140人が集まった。
昨年12月から練習に入り、3月上旬までの猛練習を経て、3月8日(土)西新井ギャラクシティの晴れ舞台へ。
田口さんは、足立区栗原生まれ。栗原小学校を卒業した後に、上野学園に進み、中学、高校、大学と音楽の勉強に励んだ。「足立と音楽が大好きなんですよ」とニッコリ。
「平和を愛し、桜を愛し、国際感覚を持ってふるさとを大切にして欲しい」――これが、若い人に対する田口さんの切なる願いである。
写真下/猛練習は続く=島根小音楽室で
桜は私にとって特別な花
13年前に大病をした田口さんは、一日がかりの手術で生き返った。その病院の庭に見事な桜の木があり、爛漫に咲く桜花に田口さんは「ああ、私は再びこの桜を見られたのだ! 生きよう!」。桜の木の下の誓いは、今、混声合唱組曲「五色桜」の指揮の中で見事によみがえった――。

島根小学校の音楽室。毎週月曜日の午後7時に、約70人の区民が集まり、田口さんの指導で混声合唱組曲「五色桜」の練習だ。田口さんは、おととし、日米桜交流100周年記念事業として、大西進氏作曲の「足立の五色桜物語」を持って、実行委員長としてアメリカ・ニューヨークのカーネギーホール公演を実現させたが、今度は別の混声合唱組曲を作った。今回もNPO法人「五色桜の会」(大久保美智子代表)との共同作業。「足立の宝・五色桜を世界と後世に伝えたい!」という想いで共鳴した仲だ。

昨年12月から練習に入り、3月上旬までの猛練習を経て、3月8日(土)西新井ギャラクシティの晴れ舞台へ。
田口さんは、足立区栗原生まれ。栗原小学校を卒業した後に、上野学園に進み、中学、高校、大学と音楽の勉強に励んだ。「足立と音楽が大好きなんですよ」とニッコリ。
「平和を愛し、桜を愛し、国際感覚を持ってふるさとを大切にして欲しい」――これが、若い人に対する田口さんの切なる願いである。
写真下/猛練習は続く=島根小音楽室で