足立朝日

子どもを犯罪から守る街に ちいき安全まっぷ作り10

掲載:2006年4月5日号
 「千住児童館・老人館」(丸山澄子館長)では、「厚生労働省平成17年度児童環境づくり基盤整備事業」として、昨年5月に「子どもを育む地域連絡会」(松本捷三会長)を母体に「ちいき安全まっぷ作成委員会」を結成。犯罪社会学の専門家である小宮信夫氏(立正大学助教授、社会学博士)の指導のもと、子どもたちが地域を歩きながら危険な場所を知り、子ども自身が危険回避能力を身に付けるための「ちいき安全まっぷ作り」活動を継続。さらに大人としてできることを考えるために「夜のちいき安全まっぷ」、幼児の保護者による「公園安全まっぷ」、学童保育室の親子による「親子安全まっぷ」など合計37枚の安全マップを作成し、子どもを犯罪から守るための意見交換を重ねてきた。
 この活動には、障がいのある子どもを持つ保護者も積極的に参加し、目では判らない障がいが、不審者と間違われる現実などについて貴重な意見を述べてきた。
 それら1年間にわたる集大成として、3月8日に冊子300部、リーフレット2千部、パンフレット200部を完成した。10日の会議では、今後の配布方法などを検討。冊子は、この活動への協力団体、地域町会、区役所、厚生労働省などへ。リーフレットは、宣伝隊を作って、近隣の小学校、幼稚園、保育園へ説明しながら手渡し。障がいがある子どもたちへの接し方などをまとめたパンフレットは、バス会社、警察署、商店、スーパー、うめだ・あけぼの学園、各養護学校と保護者会などへ手渡し。
 ただ作っただけでは終わらせないという同委員会一同の熱い思いが、25日の地域発表会へ結び付いた。


精魂込めて作成した冊子、
リーフレット、パンフレット