81歳現役ダンサー青春謳歌
180㎝近いスレンダー・ボディーに、スクッとした真っ直ぐな姿勢。阿出川さんは、公益社団法人全日本ダンス協会連合会認定ダンス教師の資格を持つ81歳の現役ダンサーだ。しかも、プロテストにチャレンジしたのは70歳の時。その原動力は、上手く踊れない自分への悔しさからだった。
昭和30年、早稲田大学商学部を卒業後、某企業で原価計算や税務を担当し、経理のエキスパートであった阿出川さんは、自宅介護を望む父親の思いに応えるべく、50歳を過ぎて早期退職を決意。家族ぐるみで介護をスタートさせた。やがて、父親に次いで母親を看取り、阿出川さんは徐々に町会役員や保護司として地域に参入。社交ダンスに巡り合ったのは、60歳を過ぎたころだ。「まさか、自分が社交ダンスを!?」と思いつつも、その奥深さに引かれてのめり込むことになった。
ところが、浅草ビューホテルで開催されたパーティーでは、上手く踊れずに一念発起! ただ、踊って楽しむだけではなく、資格テストに挑むことを自らに課した。社交ダンスには、金銀銅や1・2・3級を得るメダルテストと、アマチュアを教えるプロテストがあり、阿出川さんは後者に臨んで合格! 同資格は、毎年厳しい研修を受ける必要があり、さらに5年毎に資格更新となる。既に2回の更新を終え、現在は平成30年までの資格を有しているが、あえて生徒を取らずに依頼があった時に指導するのみ。自身のダンス技術を磨くため、週2回のレッスン時間をキープしている。
阿出川さんを指導するのは、元日本チャンピオンの橘弘子先生。駒込のスタジオには人体模型があり、「手をこのように動かすと、この筋肉はこのように動く」というような専門知識による具体的な指導は、魅力的かつ刺激的だ。「例えば歩き方一つをとっても」と、阿出川さんは立ち上がり、リーディングフット(移動する足)とサポーティングフット(支える足)の使い方を軽やかに解説。中間バランスを取り、正しい体重移動を行えば膝を痛めず、美しい歩き方になるそうだ。
ダンスを語る阿出川さんの笑顔は少年そのもの。飽くなき好奇心と探究心は、止まることを知らない。これぞ若さの秘訣! 青春真っ盛り!
写真/発表会でダンスを披露する阿出川さん(左)
180㎝近いスレンダー・ボディーに、スクッとした真っ直ぐな姿勢。阿出川さんは、公益社団法人全日本ダンス協会連合会認定ダンス教師の資格を持つ81歳の現役ダンサーだ。しかも、プロテストにチャレンジしたのは70歳の時。その原動力は、上手く踊れない自分への悔しさからだった。
昭和30年、早稲田大学商学部を卒業後、某企業で原価計算や税務を担当し、経理のエキスパートであった阿出川さんは、自宅介護を望む父親の思いに応えるべく、50歳を過ぎて早期退職を決意。家族ぐるみで介護をスタートさせた。やがて、父親に次いで母親を看取り、阿出川さんは徐々に町会役員や保護司として地域に参入。社交ダンスに巡り合ったのは、60歳を過ぎたころだ。「まさか、自分が社交ダンスを!?」と思いつつも、その奥深さに引かれてのめり込むことになった。

阿出川さんを指導するのは、元日本チャンピオンの橘弘子先生。駒込のスタジオには人体模型があり、「手をこのように動かすと、この筋肉はこのように動く」というような専門知識による具体的な指導は、魅力的かつ刺激的だ。「例えば歩き方一つをとっても」と、阿出川さんは立ち上がり、リーディングフット(移動する足)とサポーティングフット(支える足)の使い方を軽やかに解説。中間バランスを取り、正しい体重移動を行えば膝を痛めず、美しい歩き方になるそうだ。
ダンスを語る阿出川さんの笑顔は少年そのもの。飽くなき好奇心と探究心は、止まることを知らない。これぞ若さの秘訣! 青春真っ盛り!
写真/発表会でダンスを披露する阿出川さん(左)