足立朝日

子どもを犯罪から守る街に ちいき安全まっぷ作り11

掲載:2006年4月20日号
 「千住児童館・老人館」(丸山澄子館長)が厚生労働省平成17年度児童環境づくり基盤整備事業として進めてきた「ちいき安全まっぷ作り」が3月25日の発表会で、事業としての活動を終了した。
 昨年6月、千住子どもを育む地域連絡会、千寿おやじの会、千寿双葉小開かれた学校づくり協議会、地域の小中学校PTA、うめだ・あけぼの学園、個人など 58人による「ちいき安全まっぷ作成委員会」(松本捷三会長)を結成。安全マップは小学3年以上による作成を基本としているが、小さい子のためのマップ作りや大人が側面から支える企画など、より多くの人が参加できるよう独自の工夫を凝らし、8バージョンを作成してきた。
 発表会では丸山館長が経過を報告。作成委員が半年以上かけて学び実践してきたマップ作りについて、わかりやすく説明した。地域安全マップは不審者マップではなく、犯罪機会論に基づいて犯罪の起こりやすい場所を「入りやすくて見えにくい場所」、安全な場所を「入りにくくて見えやすい場所」と定義して作るもの。発表の中で「自分の目線で歩くことが重要と実感した」「マップ作りではなく地域作りだと思った」「就学前に教えたい」、知的障がい児の親からは「児童館での世代を超えた交流は大切」など、いずれも活動を通じて得られたものの大きを語った。
 活動報告やマップの作り方をまとめた冊子、リーフレット、パンフレットが完成。作成委員会は解散したが経験を活かし役立てたいと、宣伝隊が各学校などを回って説明しながら配布する。「今後は子どもを育む地域連絡会の中で活動を継続していきたい」と松本会長。「三世代見守り隊」の腕章を作り、老人館利用者などが子どもたちの登下校を見守る活動も始めた。
 リーフレット、講習希望の方は、事務局まで。℡3882・2765千住児童館・老人館


冊子、リーフレット、バンフレット