足立朝日

東京少年少女合唱団の薬師神武夫氏 著書を寄贈

掲載:2006年5月20日号
◆◇東京少年少女合唱団の薬師神武夫氏
著書を寄贈

 東京少年少女合唱団の代表・薬師神武夫氏が『心に輝きを…合唱を愛する子らと共に』(教育出版)を出版、区内図書館と小中学校に、計130冊を寄贈した。4月28日に教育長室で内藤博道教育長に薬師神氏から目録が手渡され、教育や地元宇和島について歓談した。
 薬師神氏は昭和41年、渕江小学校に音楽教師として赴任。以来、平成11年に退任するまで30年以上、足立区の音楽教師として子どもたちを指導してきた。また昭和44年、渕江(現東京)少年少女合唱団を設立。現在はNPO法人「日本少年少女合唱連盟」の理事長も務める。
 『心に輝きを…』は指導者として見つめてきた子どもたちの姿、音楽の素晴らしさや教育への真摯な想いなどが、その時々の体験談を交えて綴られている。「子どもの一生は教育で変わる。いくつになっても人間としての生き方がずれない言葉を、親は子どもにかけるべき」。薬師神氏は言葉の大切さを説く。「合唱の良さは言葉があること。心が動くいい音楽を、言葉の大切さと共に子どもたちに伝えたい」との想いが、合唱団の活動に込められている。
 この本を一番読んで欲しいのは「音楽の先生。他の先生にも、親にも」と薬師神氏。子どもにとって本当に必要な教育とは何かを考えさせられる一冊だろう。


薬師神武夫氏(左)と内藤教育長