足立朝日

わらび座俳優がワークショップ

掲載:2006年5月20日号
◆◇わらび座俳優がワークショップ
■梅島第二小学校

 梅島第二小学校で5月1日に行われた「ことばのワークショップ」には、5~6年生116人が、学年ごとに参加した。
 俳優の川口樹(みき)さんが「言葉に感情を乗せて、脚本家が創った話を本当のように演じて、観客に伝えるのが私たち役者の仕事」と説明すると、子どもたちは興味津々の様子。「おはよう」と「じゃあね」をキーワードに、川口さんが代表者に「題」を与え、「うれしい時」「悲しい時」の気持ちを込めた言葉を伝言していくゲームに興じた。
 代表者だけしか知らない「感情の理由」を、伝える側も見ている側も理解していなくても、「うれしそう」「悲しそう」などの「気持ち」が上手に伝えられ、子どもたちの表現や感性の豊かさが浮き彫りにされた。
 6年2組では、川口さんへのお礼に、子どもたちが「森は生きている」の合唱をプレゼント。照れながら精魂込めて伴奏する根本信一教諭の姿と、子どもたちの輝く顔を、大串すみゑ校長が誇らしげに見守った。


伝言ゲームで感情を表現

■東綾瀬小学校
 東綾瀬小学校(小野寺輝子校長)では、5月2日に5~6年生109人が、わらび座の川口樹さんのワークショップに参加した。
 始めに、各クラスの子どもたちが「友だちになるために」を手話で歌いながら表現して、川口さんを迎えた。「1年生を迎える会」のために、手話を学んだ子どもたちは、川口さんが「七つの子」と「銀河鉄道の夜のテーマ」の歌詞に沿って手話を教えると、水の流れる勢いで吸収。3度目には、お手本を示さなくても、自分たちで歌いながら手話を始めた。子どもたちは、音楽に合わせて手話のみで歌詞の表現をしたり、歌のみで感情を表現したりと様々な表現方法を楽しんだ。
 川口さんは、子どもたちの一心に自分をみつめる目の真剣さと、話を聴き漏らすまいとする集中力に、「涙が出ちゃいそうでした」と感動。4クラスのワークショップを見守った上田直美教諭(音楽科)も、子どもたちのパワーに圧倒されていた。


「目指す」の手話を学ぶ

■渕江第一小学校
 わらび座ワークショップを「表現教育」の一環として積極的に採り入れている渕江第一小学校。5月9日と12日にも3~4年生、5~6年生、教員対象の「NEWソーラン節ワークショップ」を行なった。
 富樫眞樹子校長によると、5月28日に予定している運動会で、全校児童678人による壮大な「NEWソーラン節総踊り」を計画しているという。