
5月6日、日比谷野外音楽堂(野音)でズボンドズボン(以下ZZ)の新曲発表ライブ『外って気持ちいい、』が開催された。
昨年11月に発売されたアルバム『扉』以降、表立った活動をしていなかったZZだが、扉の先にある次のステップを模索し、この日のワンマンライブに漕ぎ着けた。ツインボーカルのひとり足立区綾瀬出身のJunkoさん(26)は、自身のブログで空白の半年間をこう振り返っている。「私たちは不安の状態でありながらも、手探りで光を見つけ、その不安の大きな突破口が野音でのワンマンライブにあると、思っています」。
ライブ当日の気温は18度と少々肌寒かったものの、ライブがスタートすると2300人ものファンで膨れ上がった会場は、たちまち熱気に包まれた。ボーカル・礼央さん(29)の軽妙なトークと詞、心地よいメロディ、Junkoさんの透き通るような美しいソロ。あっという間の18曲にファンは酔いしれた。アンコールでは新曲『ハッピーエンドじゃつまらない』を披露。客席の中央にピアノと共に現れた礼央さんがファンにレクチャーし、2300人の大合唱が夜空に響き渡る。「私たちZZは今回の野音をひとつの目標=(イコール)楽しみにしていました。目標が果たされた今、
私たちは次の目標を見つけなければなりません。そこで考えました。扉に続くニューアルバムの制作とそのアルバムを引っ提げての全国ツアーを新たな目標とし、ここに宣言します!」と礼央さんの力強いメッセージにファンは大興奮。
当日会場に来ていたファンは「これだけの規模のライブは初めてです。詞のひとつひとつ、礼央の言葉、ジュンちゃんの歌声、すべてに感動しました」「毎回ZZと一体になれる感じがしてたまりません」など、興奮気味に話した。礼央さんが宣言した次回作の発売日は未定だが、2006年、ついに動き始めたズボンドズボンの活躍から、ますます目が離せなくなりそうだ。


「聴かせる歌声」 全18曲、大いに盛り上がったライブ
Junkoさんのソロ