足立朝日

木々の心地よいざわめきに耳を傾けてみよう

掲載:2006年6月5日号


●保存樹に案内板
 「保存樹とは、単に樹が立っているだけでなく、それぞれのストーリーが宿っている。樹が語り部として、人が忘れてしまった足立区の古い姿を伝えられるのでは」。そんな想いから、個々の保存樹の歴史を説明した案内板が近々設置される。まちづくりトラストと区のリーディングプロジェクトにより、まちづくり課が取り付ける。最終的には今年度中に120件設置予定。
●樹木・樹林のこれから
 まちづくり課が頭を悩ますのは、世代交代という難題。他区では樹を守るために、基金設立を始めたところもある。
 牛込さんによると、最近の樹はどういうわけか成長途中で中が空洞になってしまい、あまり大きく育たないという。一度切ってしまったらそれまでだ。一般の人々の関心が高まり新しい活動へと広がっていくことが、樹を守り、そして私たちの健康をも守れる唯一の方法に違いない。
 まずは木々の心地よいざわめきに、耳を傾けてみよう。保存樹は寺や神社に多いので、身近な場所で探してみては。
 興味のある人は守る会のHP、または97年発行の『今めざめる大樹たち あだちの保存樹』が図書館で読める。足立区の保存樹を守る会事務局=まちづくり課みどりのまちづくり係℡3880・5111(代)


区内一太い保存樹。興野神社(興野2-1)のイチョウ



「常善院」(大谷田1丁目)の
イチョウ