足立朝日

羅針盤 VOL.49

掲載:2015年6月5日号
 とにかく暑かった5月が終わり、6月に入った。「日本は温帯ではなく亜熱帯に入ったのではないか」とか「これも異常気象なの?」「地球温暖化の影響でしょう」と、酒場では気候の話でひとしきり盛り上がる。その次は地震と噴火の話。この間の地震は大きかったなあ、とAさんが言えば、いやあ、噴火もすごいよとBさん。箱根だろ、浅間山、蔵王、口永良部島の火山もと次々と煙を上げる地名を挙げる。これはもう、日本の地べたのマグマが怒り出しているんではないの、くわばらくわばらとCさん。
 そこへ「今年はとにかく花が早いんだよ」とDさん。桜、バラ、牡丹、フジと来て、6月はショウブ、アジサイと来るが、例年より盛りが1週間は早くなっているのだ。イベント担当者泣かせの昨今だが、「俺なんか月日の経つのが早すぎて、ついていけないよ」とEさん。そう、光陰矢の如し。6月を過ごすともうあと半年だ。「あしたはあしたの風が吹く」と楽観的に行きたいものだが、さて、どうする?(編集長)