区社会教育主事から大学特任准教授へ
足立区で36年間、社会教育主事として教育・女性問題・地域など様々な分野の人々と関わってきた髙井正さん――。現在は、立教大学 学校・社会教育講座特任准教授として、学部・学科横断型の講座を担当している。教員・学芸員・図書館司書・司書教諭・社会教育主事の資格取得を目指す学生たちと日々向き合い、これまで培ってきた経験を基に、「髙井メソッド」をフルに発揮している。
足立区での髙井さんの仕事は実に多彩。昭和54年、教育委員会事務局で社会教育主事(補)としてのスタート切って以来、青年館、社会教育課、女性総合センター、青少年課、生涯学習課、学校地域連携課、教育政策課、学校支援課などに勤務。異動の度に関係者との交流を結び、思考を深めてその役割を誠実に果たしてきた。そもそも社会教育主事とは、都道府県及び市町村の教育委員会事務局に置かれる専門的教育職員。社会教育を行う者に対する専門的技術的な助言・指導に当たる役割を担っている。髙井さんが同職を目指したのは、早稲田大学教育学部教育学科社会教育専修の3年生のころ。当初は教職希望であったが、ゼミの活動で荒川区の社会教育主事と出会ったことをきっかけに青年活動にどっぷりはまり、それが社会教育分野への転機となった。
足立区での具体的な髙井さんの仕事のひとつは、教育政策課・学校支援課時代に「開かれた学校づくり協議会」をメインで担当したこと。児童・生徒の体験活動の実施等に加え、協議会も子どもたちの学力向上に関わってきた。その反面、コミュニティ・スクール設置拡大のため、公立小・中学校唯一の学校理事会廃止、さらには学校統廃合など厳しい問題にも直面。その中で、髙井さんが「社会教育主事」として大切にしてきたことは、「異分野・異業種の人を関わり、市民としての活動を大切にする」「戦略・戦術という考え方を大切に困難を乗り切る」等々。
新職では、日常業務に加え、早稲田大学文学学術院の村田晶子研究室と共に「支援のための実践力アップセミナー2015」を開催。10月24日の回では講師も務めた。村田教授は髙井さんの早稲田時代のゼミの同級生で、「36年間、地域と密着して働いてきた頑張りと実績は尊敬すべきもの」と評価。現在、髙井さんは、日本社会教育学会理事としての役割を担いながら、志ある青年の育成や支援に向けて、さらに終わりなき挑戦を続けている。
足立区で36年間、社会教育主事として教育・女性問題・地域など様々な分野の人々と関わってきた髙井正さん――。現在は、立教大学 学校・社会教育講座特任准教授として、学部・学科横断型の講座を担当している。教員・学芸員・図書館司書・司書教諭・社会教育主事の資格取得を目指す学生たちと日々向き合い、これまで培ってきた経験を基に、「髙井メソッド」をフルに発揮している。

足立区での具体的な髙井さんの仕事のひとつは、教育政策課・学校支援課時代に「開かれた学校づくり協議会」をメインで担当したこと。児童・生徒の体験活動の実施等に加え、協議会も子どもたちの学力向上に関わってきた。その反面、コミュニティ・スクール設置拡大のため、公立小・中学校唯一の学校理事会廃止、さらには学校統廃合など厳しい問題にも直面。その中で、髙井さんが「社会教育主事」として大切にしてきたことは、「異分野・異業種の人を関わり、市民としての活動を大切にする」「戦略・戦術という考え方を大切に困難を乗り切る」等々。
新職では、日常業務に加え、早稲田大学文学学術院の村田晶子研究室と共に「支援のための実践力アップセミナー2015」を開催。10月24日の回では講師も務めた。村田教授は髙井さんの早稲田時代のゼミの同級生で、「36年間、地域と密着して働いてきた頑張りと実績は尊敬すべきもの」と評価。現在、髙井さんは、日本社会教育学会理事としての役割を担いながら、志ある青年の育成や支援に向けて、さらに終わりなき挑戦を続けている。