足立朝日

寶智山 新入幕果たす

掲載:2006年9月5日号
◆◇寶智山 新入幕果たす
境川部屋、岩木山に続き2人目

 先場所で十両優勝を決めた寶智山(境川部屋・舎人四丁目)が、九月場所で新入幕(前頭十四枚目)を果たした。同部屋では岩木山(前頭五枚目)に続いて2人目。平成12年三月場所で初土俵を踏んだ力士の中で、初の新入幕となった。
 8月22日は境川親方、寶智山関、平柳茂雄後援会長らが区役所を訪問、十両優勝の報告・激励会が開かれた。鈴木恒年区長は「大いに精進してケガのないように幕内で上を目指して」、しのはら守宏区議会議長は親方と関取の大きさに感嘆、「区民と共に後押ししていきたい」とエールを贈った。
  十両昇進から3場所というスピード入幕には、親方も驚きと喜びを隠せない様子。会話が弾む中、「前は泣きながら稽古していた」とのエピソードも飛び出し、寶智山関が恥ずかしそうに俯く一幕も。
  自ら先場所を振り返って「連敗がなかったのが良かった。前日に気分転換できた」と快進撃を分析。「1回1番しかないので、勝ち負けを気にせず、思いっきり取りたい」と抱負を語った。


境川親方(前列中央左)、
寶智山(同右)を囲んで記念撮影