足立朝日

東京藝術大学千住校地 12日開学

掲載:2006年9月20日号
◆◇東京藝術大学千住校地
12日開学 記念式典開催

 東京藝大の千住校地開設記念式典が9月12日、千住キャンパス(千住一丁目)で行われた。
 建物は旧千寿小学校の校舎をリニューアルしたもので、会場は旧体育館から黒を基調としたシックな空間に生まれ変わった第7ホール。鈴木恒年区長、しのはら守宏区議会議長、有吉正典千住警察署長、大久保憲一千住消防署長ら来賓ほか、近隣町会、学校長など多数来場した。


吊階段から中庭を望む
 宮田亮平学長は「必ずや、ここから世界に発信して行く若者が巣立つ」と期待を込めて挨拶。鈴木区長は「大学誘致は悲願。歴史ある千寿小跡地に開学したことは喜ばしい」と祝辞を述べた。
 内覧会も催され、出席者は自由に校内を見学。校舎と体育館は耐震補強をし、新築と見紛う内装の中で、階段や一部玄関など、千寿小をそのまま残している部分もあり、面影を懐かしむ地元の人もいた。最高レベルの音響設備などのほか、音楽療法用の部屋もあり、挨拶する     いずれは障害児や高齢者を受け入れる計画とい宮田亮平学長  う。中庭も設けられ、面したガラス張りの校舎やエレベーターから見渡せ、憩いの場所となりそうだ。また、化粧室の洗面台はイタリア製の優美な曲線のもの。設計・監理は㈱日総建、建築工事は白谷建設㈱、堀真建設㈱、㈱丸中工務店。3日に行われた落成式では、建設工事関係者を代表し、白谷建設㈱の白谷武一・   階段に残る代表取締役が挨拶した。                           千寿小の痕跡
 夕方からは、東京芸術センター・天空劇場で藝大オーケストラの演奏会が開かれ、式典出席者と抽選で招待された区民ら400人が、演奏を堪能した。