足立朝日

足立区の林家たけ平さん 「真打昇進披露」500人が祝う

掲載:2016年3月5日号
 足立区生まれの足立区育ち、足立区を愛して現在も足立区在住の林家正蔵門下のたけ平さんが「真打昇進」を迎え、2月24日(水)、帝国ホテルで昇進披露を行った。3月21日(月・休)を皮切りに、各寄席にて真打昇進披露興行が始まる。
 約500人の招待客が参集した帝国ホテル富士の間――。林家たい平さんの司会で幕が開くと、檀上には「たけ平さんと正蔵師匠」、同じく真打昇進となった「ぼたんさんとこん平師匠」の姿。
 たけ平さんと親しい漫画家のちばてつやさんのお祝いの第一声に続き、林家木久扇師匠の洒脱な挨拶。そして、林家一門のおかみ、海老名香葉子さんが登場! たけ平さんがこぶ平(現正蔵)師匠に弟子入りした経緯や思い出、こん平師匠が病に倒れてからのぼたんさんの献身的な世話振りなどを語り、会場から大きな拍手が送られた。
 たけ平さんが所属する一般社団法人落語協会会長の柳亭市馬師匠は、得意の歌を限りなく披露して真打昇進を祝った。たけ平さんも昭和の歌謡曲が大好きで、何と「よみがえる歌声――昭和歌謡黄金時代――」(ワイズ出版)を出してしまうほどの愛好家。たけ平さんが愛を込めて呼ぶ95歳の実の「じいさん」の影響だという。
 たけ平さんの妹弟子で、正蔵師匠初の女性弟子・なな子さんは「兄さんに追いつくことはできないけれど、少しでも追いつけるように一生努力したい」と感動の涙目。「笑点」でお馴染みのメンバーからも、次のメッセージが贈られた。
 三遊亭小遊三師匠「明るさとしゃべり口調に長けているので良い落語家になる。頑張って!」
 林家木久扇師匠「得意の歌謡曲をネタに新作落語をやるときっといい! 面白い落語家になって」
 三遊亭円楽師匠「芸度胸もあり押し出しも良し。そのまま大きく伸びてほしい。枝葉はいくらでもいるけれど、幹になって!」
 春風亭昇太師匠「正蔵師匠には大変お世話になっているので、たけ平さんにもこれからお世話になります!」
 林家たい平師匠「正義感が強く、信じた道を真っ直ぐに進むたけ平さん。良い落語家になると確信! 足立区の皆さん、応援してください!」
 近藤やよい区長からも祝電が届き、たけ平さんに応援メッセージ。
 正蔵師匠は「弟子に足立区出身者が多く、うちのお墓は竹の塚。私は准足立区民だと思っています。落語文化の盛んな足立区の皆様、今後ともたけ平をよろしくお願いいたします」と笑顔。たけ平さんは「私を育ててくれた足立区は第二の親。親不孝にならないよう、足立区に愛されるように良い落語家になります!」と決意も新た。
 今後、たけ平師匠として3月21日(月・休)、上野鈴本演芸場を皮切りに真打昇進披露興行を行う。

写真上から①/おかみ(左)から祝福されるたけ平さん、正蔵師匠、ぼたんさん、こん平師匠
②/強い絆で結ばれるたけ平さん(右)と正蔵師匠
③/落語協会会長・柳亭市馬師匠



遊亭小遊三師匠


林家木久扇師匠


三遊亭円楽師匠


春風亭昇太師匠


林家たい平師匠


妹弟子・林家なな子さん