一人はみんなのためにみんなは一人のために
2月7日(日)、味の素スタジアム。それは、誰もが待ち望んでいた感動の勝利だった。選手はもちろん、男女チームの監督、コーチ、スタッフら関係者、そしてスタンドに陣取った教育委員会、中学校長会、父母、PTA連合会の面々……。
「体調が良い者はとことん走って、少しでもタイムを『貯金』してほしい」「調子が悪くても心配せずに最後までタスキをつないでほしい」――これが、東京駅伝に向けて佐藤総監督が選手たちに常々言っていた言葉だ。
それを見事に実践してくれた足立の子どもたちに、佐藤総監督は「感動した」と言う。さらに「これは、男女チームの監督やコーチら先生方が、子どもたちを理解して、その気持を大切にして寄り添って来た成果、集大成だと思います」とも語る。「1本のタスキに足立の伝統、思い、実力がこもっていた、ということです」とキッパリ。
佐藤総監督は、昨年4月に千寿桜堤中学校校長として初めて足立区に異動。体育の教師として過ごし、自らずっとこの「東京駅伝」の運営に携わって来たため、「足立の子どもたち、スタッフの皆さんの頑張り、すごさはずっと見て来ました」と言う。それだけに、うれしさはひとしおだった。
大田区生まれだが、幼稚園からは練馬区へ。中学生の時、陸上部に入ったが、その時の顧問の先生がすばらしく、憧れた。体育の教師になろうと思ったのはその時だったと言う。
「生徒に近い指導者でしたね。自分の気持をわかってくれて、先生の家にも遊びに行ったほどです」。
中学時代は陸上の都大会で優勝したこともあったが、入った高校の陸上部のレベルが高く、挫折。「その時の経験、気持ちがずっと私を支えてくれていると思います」。それが今季の駅伝テーマ「一人はみんなのために みんなは一人のために」につながった。
「何事も自分の持てる力で全力を尽くす。『結果は後からついてくる』が生徒たちにいつも言っていることです」と語る佐藤総監督の顔が、すがすがしい校長としての顔と重なった。
2月7日(日)、味の素スタジアム。それは、誰もが待ち望んでいた感動の勝利だった。選手はもちろん、男女チームの監督、コーチ、スタッフら関係者、そしてスタンドに陣取った教育委員会、中学校長会、父母、PTA連合会の面々……。

それを見事に実践してくれた足立の子どもたちに、佐藤総監督は「感動した」と言う。さらに「これは、男女チームの監督やコーチら先生方が、子どもたちを理解して、その気持を大切にして寄り添って来た成果、集大成だと思います」とも語る。「1本のタスキに足立の伝統、思い、実力がこもっていた、ということです」とキッパリ。
佐藤総監督は、昨年4月に千寿桜堤中学校校長として初めて足立区に異動。体育の教師として過ごし、自らずっとこの「東京駅伝」の運営に携わって来たため、「足立の子どもたち、スタッフの皆さんの頑張り、すごさはずっと見て来ました」と言う。それだけに、うれしさはひとしおだった。
大田区生まれだが、幼稚園からは練馬区へ。中学生の時、陸上部に入ったが、その時の顧問の先生がすばらしく、憧れた。体育の教師になろうと思ったのはその時だったと言う。
「生徒に近い指導者でしたね。自分の気持をわかってくれて、先生の家にも遊びに行ったほどです」。
中学時代は陸上の都大会で優勝したこともあったが、入った高校の陸上部のレベルが高く、挫折。「その時の経験、気持ちがずっと私を支えてくれていると思います」。それが今季の駅伝テーマ「一人はみんなのために みんなは一人のために」につながった。
「何事も自分の持てる力で全力を尽くす。『結果は後からついてくる』が生徒たちにいつも言っていることです」と語る佐藤総監督の顔が、すがすがしい校長としての顔と重なった。