足立朝日

教え子を戦場へ送るな-足立教職員9条の会-

掲載:2006年10月5日号
◆◇教え子を戦場へ送るな-足立教職員9条の会-
 「足立教職員9条の会」結成総会が9月9日、エルソフィアで開催された。
「今、全国で5000を超える9条を守る会ができている。平和憲法の宝9条をなんとしても守らなければ」と力強く、徳永健さんは開会の挨拶で述べた。「子どもを守る歌」で心はひとつに。思わず涙する職員も。
 「憲法・教育基本法への想い」で、元中川小学校長の佐藤睦朗さんは「教員になる前に、日本国憲法を守ることを誓いますと判を押しますね。憲法99条にあるように私は憲法を守る。だから9条を守ることは自然なことだ。9月3日の朝日新聞で、現職の校長の60数パーセントが教育基本法改正に賛成できないと答えている。この結果を石原都知事に訴えたい」と話し、会場は大きな拍手に包まれた。
 今年、90歳を迎えた、元北三谷小学校教諭の久保俊子さんは「戦前、自分が知らない間に思想弾圧されていたが、今は戦争が始まる前と状況が似ている」と今の社会を危惧する。
  34年間社会科の教員を勤める、東島根中学校の教諭の大谷猛夫さんは生徒たちと「憲法9条の是非」を考え、アンケートを集計した結果を配布した。
 「自衛隊で世界中に行くなら、軍隊をつくって堂々と行けばいいと思う。世界の国と仲良くなって過去のことを謝る。アメリカと協力して国を守る」という改正賛成意見は116人中、12人。
 「もし憲法を変えてしまったら、また戦争が起きてしまうかもしれない。日本を平和にしようと作った憲法なのに、ここで変えたら無意味。他の国の戦争に対して軍隊で脅さない。脅すことで戦争へと発展してしまう可能性があるから。9条どおり『軍をもってはいけない』と思う」などの改憲反対は64人、「自衛隊はあってもいい」と答えたのは14人だった。
 事務局の隠田早苗さんは閉会の挨拶で、「様々な困難があるだろうけれど、9条と子どもたちを守っていきましょう」と話した。


「子どもを守る歌」を心ひとつに合唱