足立朝日

故市川森一原作 「ドラマティック古事記」東京公演決定!

掲載:2016年6月5日号
 シアター1010前館長で、脚本家・作家の故市川森一が企画を温めていた「古事記」舞台化――。その遺志を継いだ妻・女優の柴田美保子が、古事記編纂千三百年の翌年2013年に、多くの賛同者の後押しを受け、市川の原作を実妹の脚本家・市川愉実子に託し、Super神話音楽劇「ドラマティック古事記」三部作を完成させた。初演は、日本神話の発祥の地・宮崎。その後、京都・福岡、さらに2回の宮崎公演を重ね、この9月3日、遂に念願の東京公演が決定! 第一作の「神々の愛の物語」を上演する。主催はUMKテレビ宮崎・市川本古事記製作委員会。
 芸術監督・演出・振付は、世界が注目するバレエ・コンテンポラリーダンサーの西島数博。イザナキ役も務める。相手役のイザナミに西島の妻・女優の真矢ミキ。夫婦初の共演となる。さらに、雅楽師・東儀秀樹(アメノミナカヌシ)、俳優・宝田明(ヨモツカミ)、テノール歌手・錦織健(現代の青年)が特別ゲストとして登場! 舞踏家の舘形比呂一(アマテラス)、浅野瑞穂(アメノウズメ)、パフォーマーの青蓮(オモカイネ)、ミュージカル界からは坂元健児(スサノオ)、オペラ界からは河野鉄平(タジカラオ)、川越塔子(歌神)も引き続き出演。柴田による朗々とした語り部、マークエステルによる美しい神話絵画、坂本和彦の指揮によるオーケストラ演奏がキャストをバックアップ。
 夢の舞台は一日限り。
 一同の夢は、同作品を東京オリンピック・パラリンピックの開会式で日本誕生の物語として世界に発信すること。実現を目指して活動を展開中だ。
 朝日新聞読者に向けて、柴田より次のメッセージ。
「市川は、シアター1010の館長時代、ここで自分の手によりこの作品を上演したいと考えていました。その遺志を引き継ぎ、私もその機会が来るように、今回の東京公演を一生懸命努めます。一日のみの日本最古の恋物語。皆様の応援をよろしくお願いいたします」
【東京公演日時】9月3日(土)16時【場所】新国立劇場オペラパレス(京王新線「初台」直結)
【料金】S席1万2千円、A席1万円、B席8千円、C席6千円【チケット】6月10日(金)一般発売開始★チケットぴあTEL0570・02・9999(Pコード:451-695)★カンフェティTEL0120・240・540

写真/(左から)柴田・河野・真矢・西島・坂元・川越・浅野各出演者=千代田放送会館で