足立朝日

全国高校野球選手権 東東京大会 足立西がベスト16入り

掲載:2016年8月5日号
 7月いっぱい行われた第98回全国高校野球選手権・東東京大会。足立区から出場した8校のうち、足立西がベスト16入りを果たした。神宮球場で行われた5回戦で対戦したのは、第一シードの関東一。全国大会で優勝を狙おうという学校を相手に2対9の8回コールド負けに終わったが、選手たちは全力を出して戦った。
 足立西は、初戦で昨年ベスト4の篠崎を相手に4対3と逆転勝利をおさめたことで波に乗った。2回戦、3回戦も勢いは止まらずに大会前に掲げた目標「関東一への挑戦権」を得た。「試合前はみんな緊張していたが、テンションを上げて試合に臨んだ」と池田亮太主将。
 しかし、試合は昨年優勝校の実力をまざまざとみせつけられる。3回裏、足立西は自分たちのミスからランナーをゆるし、タイムリーヒットや押し出しなどで一挙6点を取られる。足立西は5回に2点を返すのがやっと。点をとられても落ち着いてプレーをする関東一ナインに点差以上の高い壁を感じる試合だった。
 それでもベスト16は立派な成績。同校は、昭和61年(1986)にベスト8入りをしているが、最近は思うような結果が出ていなかった。この大会で勇退する齋藤司監督(53)も「(2年という短い指導だったが)ここまでこれて良かった」と話す。池田主将は「ここまで勝ち上がれたのは、エースの秦山(優唯斗)の活躍とチーム力の結果だ」と胸を張る。関東一と戦えた経験を糧に、後輩たちが甲子園出場の夢を引き継いだ。
 区内各校の成績は次の通り。
▼足立西①篠崎に4対3で勝ち②淑徳巣鴨に10対3で勝ち③墨田工業に6対1で勝ち④小松川に4対0で勝ち⑤関東一に2対9で負け
▼足立学園①正則学園に3対2で勝ち②二松学舎大附属に1対11で負け
▼荒川商業①駒込に3対1で勝ち②小松川に2対4で負け
▼足立工業①国際に14対4で勝ち②日出に5対15で負け
▼足立新田①日大豊山に4対9で負け
▼淵江①昭和一に6対12で負け
▼青井①高島に1対11で負け
▼足立東(桐ヶ丘・東京学園・農産・三宅との連合チーム)①成立学園に1対14で負け

写真上/試合を終えて笑顔と涙の足立西ナイン=神宮球場で
中/強力打線に投げる秦山くん=同
下/応援にも力が入る=同