足立朝日

羅針盤 VOL.59

掲載:2016年6月5日号
 「夏も近づく八十八夜。野にも山にも若葉が繁り、あれに見えるは茶摘みじゃないか、茜だすきに菅の笠……」。この歌は、2007年に「日本の歌百選」に選ばれた日本の唱歌。1912年(明治45年)に刊行された「尋常小学唱歌 第三学年用」が初出というから、多くの世代には「翻訳」が必要のようだ。
 新茶のおいしい季節到来! 日本各地のお茶の産地では5月頃から「茶摘み」がスタートした。今や茶摘みも手摘みではなくなり、機械にとって代わられた。区内のお茶屋さんも減って、全体で20数軒、茶協同組合参加店は7軒。うち西新井1丁目の「神立園」(TEL&FAX3890・2475)と関原3丁目の「茶匠奥村園」(TEL&FAX3886・2863)の2軒が「日本茶インストラクター」の資格を持つお店。ともに店内や学校などでの「お茶の入れ方教室」を開催中だ。
 あわただしい日常だからこそ、おいしい新茶で一服する時間がたまらなくうれしい。 (編集長)