
12月1日~15日にカタールのドーハで開かれる第15回アジア競技大会に、足立区栗原在住の寺島武志さん(24歳)が日本代表選手として出場する。

強化合宿でアタック練習中の寺島さん
セパタクローという球技は日本ではまだ馴染みがないが、東南アジアでは9世紀頃からあるスポーツ。90年に北京で開催されたアジア大会から正式種目となり、ヨーロッパなどでも広がっている。
「足のバレーボール」と呼ばれ、手は使わずに足や頭でボールを相手コートに入れる。空中に飛び上がり、155㎝のネットより高い位置からオーバーヘッドスパイクなどで蹴り入れる様は、アクロバティックで迫力満点。寺島さんも「アタックを決めた瞬間が一番楽しい。始めて4~5年経つが、前以上にのめりこんでいる」と話す。
日本代表・寺島武志さん

「前回、’02年の釜山大会では代表に選ばれず、これを目標にやってきたので、9人揃って戦えるのがうれしい。3位か決勝進出が今の目標。メダルを獲ってセパタクローの知名度を少しでも上げたい」と抱負を語る寺島さん。
現在は大会に向けて強化合宿中だ。12月2日から始まる試合での活躍に、エールを贈ろう。
【セパタクロー】「セパ」はマレー語で「蹴る」、「タクロー」はタイ語で「ボール」の意味。タイの国技。ボールは周囲40㎝、重さが170~190g、プラスチック製の籠状で中は空洞になっている。