足立朝日

不審者情報板 特製ホワイトボード

掲載:2006年11月20日号
◆◇不審者情報板 特製ホワイトボード
「世間の目」で子どもを守ろう

 子どもの安全を守るにはどんな方法があるだろう。不審者情報板「世間の目」は、地域に働きかける取り組みの一つだ。
学校や公園の近くなどに特製ホワイトボードを設置、警察署がメール配信している不審者情報を、その都度書き込むというもの。場所、不審者の特徴、被害状況、未遂の場合は被害を防いだ方法など、詳しい方がいい。
ランドセル用防犯ステッカー
 考案したのは舎人二丁目在住のタクシードライバー、川見源一郎さん(55歳)。知的障害児を含む3人の子を持つ川見さんは、子どもの安全を守ると同時に、障害者が不審者と間違えられるのを防ごうと、家族でNPO「2588.Ant(ニコパパ・アント)」を結成。区防災無線による下校時見守り放送の要請や、ランドセル用防犯ステッカー「防犯ベル携帯中」を製作し、事件のあった学校に無償で提供するなどしてきた。
 不審者情報板は、子どもの送り迎えや見守りの中心が、インターネットを使わない祖父母の世代だと気づき思いついたが、多くの人の目に触れることにより、4つの効果があると川見さんは言う。①子どもが具体的な対処法を知ることができる②地域住民への注意喚起③高齢者への情報提供により、見守り協力④不審者への牽制。
 設置に奔走する中、気づいたのは「意外にも小学生の親の世代は危機意識が低い。孫のいる世代の人たちの方が高い。若い世代は自分の子は自分で守れると思っている人が多いようだ」。だからこそ「世間の目」が必要だと訴える。現在古千谷、舎人地域の9カ所に設置し、川見さんが1枚1枚書いている。通学路、公園、子ども広場など、設置したい場所はまだまだあるが1人では限界がある。「各学校やPTAが取り組んでくれたら。塾や子供服の店、コンビニもぜひ協力して欲しい」。
  板はプラスチックのダンボールで、1枚300円程度(90×180㎝=900円を3等分して使用)。水性インクで記入すれば、液体洗剤で簡単に落とせる。詳しいことを知りたい人は、℡3896・7950かメール川見まで


川見さんと古千谷小そばの
不審者情報板