足立朝日

犬のしつけ方教室

掲載:2006年11月20日号
◆◇飼い主の心がけから
犬のしつけ方教室

 「きちんとした飼い方をすれば、ペット飼育の近所トラブルはなくなるのではないか」と区保健所の鈴木係長の挨拶で開催された「犬のしつけ方教室2006」。10月28日、千寿本町小学校に約300人が訪れた。
  講師は㈱オールドックセンターの藤井聡さん。
 今年、少年3人がウサギをサッカーボール代わりに蹴り殺し「面白半分でやった」と供述する残虐な事件が起き、少年は動物愛護法違反で逮捕された。アメリカの殺人者の約70%は「人に手をかける前に動物虐待をしているというデータがある」と話す。
  藤井さんは「自分の愛犬の子が欲しいからと繁殖するのはやめて」と、安易な繁殖にも警鐘を鳴らす。
  現在のペットブームの影で、4分に1頭、年間約50万頭、愛護センターで犬・猫が殺処分される。そのほとんどは飼い主から持ち込まれる。
 藤井氏は犬や猫の「マイクロチップ」を推進している。チップには飼い主の電話番号などが書き込める仕組みで、動物の体に小さなチップを埋め込むことにより、盗難防止、捨て犬の防止、迷子犬を迅速に飼い主に戻すことができるというメリットがある。そのほか、犬の問題行動の対処方などの指導も行われた。


訓練犬が手本を見せる