足立朝日

ゆかりの地・綾瀬で新撰組まつり

掲載:2006年12月5日号
◆◇迫真の斬り合いに拍手喝采
ゆかりの地・綾瀬で新撰組まつり


 新撰組ゆかりの地・綾瀬で、新撰組まつりが10月9日に開かれた。綾瀬四丁目仲通り商友会主催、綾瀬新撰組研究会(増田光明代表)が協力、区郷土博物館が歴史面でバックアップした。
  区外、他県の同好会なども駆けつけ、綾瀬駅前で新撰組や勤皇の志士に扮した参加者が、殺陣のパフォーマンスを披露した。迫真の斬り合いに、見物客は拍手喝采。
  一行約70人は観音寺前などゆかりの地を辿りながら街中をパレード、歴史に想いを馳せた。歴史が好きで参加したという山口吉昭さん(75歳)は「綾瀬に来て20年以上経つが、今回初めて知った」と興味深げだった。
 近藤勇、土方歳三らが逗留した金子左内邸(普段は非公開)では、近藤が座って子どもに菓子を配ったという靴脱ぎ石や、当時のままの欄間などを見学。賊軍の新撰組の滞在は長い間公にされてこなかったこともあり、当主の鳥屋部孝さん(57歳)は「やっと光が当たって先祖も浮かばれる。自分のルーツがわかるのはいいこと」と話す。
  江戸一万来館では、近藤の剣派・天然理心流9代目宗家・宮川清蔵氏の演舞、新撰組研究家・あさくらゆう氏、綾瀬新撰組研究会の杉浦隆之氏、増田会長の講演や抽選会なども行われた。


見物客も息をのむパフォーマンス