
「第85回全国高校サッカー選手権大会」が12月30日~平成19年1月8日まで、国立競技場、埼玉スタジアム、横浜市三ツ沢公園球技場、市原臨海競技場などで開かれる。全国各地区の予選を突破した代表48チームによって激闘が行われる。
暁星高校・堀越聖啓選手

チームメイトと練習に励む堀越くん=左・背番号16
東京は、303校参加から2校が全国へ出場できる。激戦を突破し、東京B代表となった暁星高校のDFとして活躍しているのは、足立区日ノ出町在住の堀越聖啓くん。
千寿第四小学校(現・千寿常東小学校)の出身で平成7年に入学し、千四フットボールクラブ(現・千寿常東フットボールクラブ)に同時に入部した。小学校の6年間は、同クラブで毎日練習に励んだ。中学から暁星中学へ入学し、そのまま高校へ進学。高3まで6年間、サッカー部で攻守に活躍している。
12月10日は、千寿常東FCが、全国へ出場するOB堀越くんの激励会を開いた。当日は小学校の現役選手およそ90人、指導者、保護者、桜堤中サッカー部、当時のチームメイトなどが駆け付け、約200人からの寄せ書きの激布と花束が贈られた。
当時の監督・坂川幸夫さんは「おとなしい性格だったが、粘り強く与えられた課題を着実に自分のものにする努力家。幅広い視野を持ち、ドリブル突破とスルーパスが得意で、司令塔として活躍してもらった。ボランティアサッカークラブからでも、頑張れば全国大会へ出場できる。子ども達への大きな励みになってくれれば嬉しい」と喜びを話した。
堀越くんは「初戦の相手は強豪の滝川第二高校。国立競技場で出来るのは幸運。難敵だが頑張って必ず初戦を突破したい」と抱負を語った。
暁星高校は13年ぶり10回目の出場。初戦相手、兵庫代表・滝川第二高校は、6年連続14回出場の強豪。両校は開会式後のオープニングゲームとなる。12月30日(土)、国立競技場・午後1時10分キックオフ。
武南高校・幸田卓朗選手

幸田くん(左)と同級生でG大阪・西野監督の息子さん
埼玉県162校参加の頂点に立ったのは武南高校。センターバックで守りの要の幸田卓朗くんは島根在住。
平成7年、中島根小学校へ入学し、同小が中心の、なかよしフットボールクラブに入部。6年間練習に励み、キャプテンとしてリーダーシップをとった。中学からは、区内で活動しているクリアージュフットボールクラブへ入部し、3年間技術を磨いた。
なかよしFCの田中美喜夫監督は「いつも明るく元気な子で、とにかくサッカーが大好きだった。キック力はあるが技能の方はやや硬く、伸び悩むことがあったが、クリアージュFCに入ってからメキメキ上達し、名門武南高校へ進学することが出来た。本人の努力とクリアージュのコーチの皆さんのおかげです。風の便りで聞いたのですが、センターバックを担い、FC、CKを担当しているとの事でびっくりしました。初戦は常連・四日市中央工とですが、健闘を祈ります」とエールを贈る。
また、クリアージュFC時代の中畑弘樹監督は「取り組み方が素晴らしく、いい仲間に出会えて切磋琢磨し、ぐんぐん成長しました。これからの活躍を期待しています」と喜びを話した。
武南高校は3年ぶり14回目の出場。初戦の三重県代表・四日市中央工は2年連続25回目の常連校。12月31日(日)、埼玉スタジアム2002・午後12時10分キックオフ。
2人は良きライバル
堀越くんと幸田くんは、小学校1年生から兄弟チームのようにお互いの練習グラウンドを行き来し、共にチームの司令塔として互いに研鑽しあった良きライバル。5年生時代はオーストラリア遠征に、一緒に参加したこともある。
2人のこれからの活躍が楽しみだ。