足立朝日

料理研究家・料理教室講師 白谷 美恵子さん

掲載:2006年2月5日号
料理研究家・料理教室講師
白谷 美恵子さん
中央本町二丁目在住

 白谷美恵子さんは、20年もの間、ボランティアで毎月1回、料理教室「マミークッキング」を開いている料理研究家。
 栄養士の資格を取って家政科を卒業後、研究室助手として残ったが、体調を崩して勉学を断念。その後、結婚をして主婦生活に入った。子育て中に、クリスマス・ツリーにクッキーなどを飾り付けて評判に。教えを請われて、昭和61年に5~6人で料理教室をスタート。人数が増えたため、現在はエル・ソフィア(梅田七丁目)調理室に会場を移し、20人の生徒と和気あいあいの教室で講師を務める。
 白谷さんのメニューは、あくまでも家庭料理が基本。講師料を辞退しての教室のため、材料費のみの数百円の実費。いかに安価に、いかに旬の食材を採り入れ、いかに簡単に一手間加えておいしく食べるかの毎回のメニューを、生徒たちは心待ちして堪能。白谷さん自身も、料理に興味を持った当時6歳の娘・禎子(よしこ)さんに包丁を持たせ、一緒に台所に立った。「やりたい時がやり時。親がさり気なく、でもしっかりとサポートすればいい。実物に触れることで、子どもは刃物の危険性も学びます」ときっぱり。
 教室スタート後15年経った時点で、教室に区切りをつけようとしたが、生徒たちから継続を懇願された。中には、千葉から毎月楽しみに通う生徒もいる。白谷建設㈱取締役経理部長でもある白谷さんは多忙な時間をやりくりし、教室を再開。現在に至る。

ボランティアで20年愛情料理伝授
 夫の武一さん(同社取締役社長)の好物は「豚ヒレ肉の和風南蛮漬け」。豚ヒレに塩・胡椒・ガーリックパウダーを振り、小麦粉をつけて焼き、白髪ネギを乗せて南蛮酢をかけるだけの簡単愛情料理だ。
 次回の教室は2月17日(金)午前10時~2時まで。家庭円満秘訣料理を伝授する。実費にて飛び入り歓迎。