足立朝日

よりよい親子の関わり方とは? 江北小で講演

掲載:2007年2月5日号
◆◇よりよい親子の関わり方とは? 江北小で講演
 江北小学校(安田滋校長)で1月22日、道徳の公開授業と講演が行われた。講師は文教大学教育学部教授で、保育学と発達心理学が専門の石川洋子氏。「子どもの気持ちのとらえ方―よりよい親子の関わり方」のテーマで、親子の関係にカウンセリングの視点を入れて語った。
 石川氏によると、最近は親もインターネット世代で、すぐに答えが出ることに慣れているため、ストレートに答えが出ない人間関係に慣れていない。「いくつになっても子にとって親は特別」で、人との関わりの根幹は親であり、親子の関係が子の成長に大きく影響する。
 子どもは愛されていると実感できれば落ち着き安定するが、そうでないと愛されようとする欲求に意識が集中し成長意欲が出ない。愛情を伝える最良の方法は、子どもに触れること。外側だけ教育しようとしても、愛されていることが伝わっていなければ駄目で、叱る場合も体に触れるなどして、愛情を伝えることが大事。
 また、子の話に対して親は指導したがるが、まずは子の気持ちを受け入れ寄り添うことから始める。子の言葉の裏側の気持ちに気づいてやり、視点を変えるよう導いてやる、など関わり方をわかりやすく説いた。約40人の母親ら参加者は、熱心に聞き入っていた。


親子の関わり方を説く石川洋子教授